タケルさん主演「るろうに剣心」の感想・・・のようなものの続き。
一応、ネタバレ注意です。
「けんしん」て名乗られたら、普通「謙信」て思い浮かべないかなぁ?
すぐに「剣の心」と解釈する薫ちゃん、さすが道場の娘さんです。
昨日は書かなかったけど、江口くんていうか斉藤さんや、おやっさんていうか鵜堂というのはさすがの存在感。
下手すりゃ主役を食ってしまう。
でも、絶対にそうはならなくて。
抑えた演技の凄みみたいなものが、きらりと光っていた。
この映画の見所の一つは、やっぱり殺陣だと思う。
CGじゃない生身の動き。
これは、特撮にも通じることなんだけど。
確かに、技術によってすごい映像が撮れるわけで、それは否定しないけれど。
でも、生身の人間がすごいことやってるよーっていうのはまた違った感慨があるわけで。
だから、この場面CGじゃないんだよね?!と、驚きと感動をもって画面に食い入ることがしばしばある。
タケルさんの動きは、美しい。
ぴんと伸びた背筋。
緩慢なように見えて、実はきりっとした動き。
まつりの練習で見た居合いの先生みたい・・・
これが、侍の動きってやつなのかなぁ。
タケルさん、さぞかし練習したんだろうなぁ。
いや、剣は確かに練習しただろうけど。
所作って、やっぱり日ごろからの心がけみたいなものが必要だと思うの。
それって、生きる姿勢というか、心のありようが反映されるんじゃないかなーなんて。
動作の美しい人って、すてきだ。
例えば、ならず者たちは道場に土足で踏み入っていく。
礼節もわきまえず、数を頼りに暴れ回る。
でも、剣心は違う。
乱闘の場面なのに、ちゃんと履き物を脱ぎ、一礼をして道場に入っていく。
あくまでも、自然な日常の動作の流れとして。
そんな、何気ない一コマに、心奪われてしまう。
そしてやっぱり、思ってしまうよ。
私も、こんな動きがしたいって。
日常の背筋の伸びた生き方もそうだし。
華麗なる剣さばきも真似したい。
こんな殺陣がやってみたい!
でも、やっぱり剣は人を殺す道具だ。
どんなに美しくても、それが人を殺すという醜い行為であることは否定できない。
剣心の大立ち回りや回想などにより、その過去が明かされていく。
剣心はさぁ、以蔵さんの理想像なんだと思う。
変な言い方だけど。
龍馬伝の以蔵さんは、従来のギラギラした以蔵さんのイメージを覆した。
ギラギラよりもキラキラ。
繊細で純粋な、守ってあげたい男の子。
でも、以蔵さんて自分で考えることをしなかったと思うの。
(そこがまた哀しいところなんだけど)
自分のしてることに迷いとか恐れとかはあったと思うけど。
国のためというより、武市のため。
とにかく、武市に盲従するあまり恋する乙女状態というか、他が見えてなかったと思うのね。
考えることを放棄してたというか。
だけど剣心は、自分で人斬りの道を選んだ。
命じられてやっていることだけど、そこには剣心の意思がある。
誰かの言葉を盲信するわけではなく、その先に来るであろう未来を信じていた。
考えることを放棄しない分、以蔵さんよりつらいこともあったんじゃないかなぁ・・・
以蔵さんがあそこで死ななくても、剣心にはならなかったと思う。
(弥太郎が観柳にならなかったように)
でも、以蔵さんもこうだったらよかったねっていう姿。
以蔵さんの理想の未来像が剣心なのではないかなーなんて。
だとしたら、剣心を演じることって、以蔵さんへのオマージュというか。
以蔵さんの供養なのではないか・・・なんて思ったり。
こんなこと書いてるけど、これ見てる時の私は、ひどい車酔い状態。
近所の人々が毒にやられてかつぎこまれてるあたりで、もう限界だった。
恵さんの過去が語られるあたりで、席を立った。
トイレで吐いて、心落ち着けて。
部屋に戻ったけど、さすがにまた人前を通って席に戻る気にはなれず。
それに、また気持ち悪くなる可能性もあったわけで。
実際、この後も何度か目をつぶって耐え忍んだ(吐きはしなかったけど)
仕方ないから、通路のところからこっそり見てた。
もう、観柳と対峙してるとこだった。
うん、1番の大立ち回りを見逃しているのかも。
鵜堂との戦い。
鵜堂が術の解き方を説明した時点で、先が読めちゃった気がするけど。
それでも、薫ちゃんを応援せずにはいられなかった。
「剣心の不殺の誓いを守ってあげて!」と。
そう、この場面では、剣心ではなく薫ちゃんとシンクロしちゃってましたね。
できるものなら、私が薫ちゃんになって根性で解く!とかしたかった。
これ、物語に入り込み過ぎて具合悪くなるんだろうか・・・
そして物語は大団円。
剣心の過去の罪は消えない。
でも、剣心はすべてを背負って生き続ける。
自分の信じた未来を。
きっとこれから、新しい物語が紡がれていくのだろう。
ほんとにタケルさんて、いろんな面で恵まれてると思うの。
マンガが原作とかって、ある意味かなりリスキーなものなのに。
それすらもひらりと乗り越えてしまう。
スタッフや共演者やいい環境に恵まれて。
次々と名作を生み出していく。
事務所様が仕事を選んで大事に育てようとしているのか。
はたまた本人が引き寄せてるのか。
どっちにしても、タケルさんはスゴイってことだよね。
そんなタケルさんを、電王のころから見守っていて。
(プリプリDやしにバラも見てるわけで)
タケルさんを通していろんな名作に出会えていく。
そんな私たちは、ひどく幸せなのではないかと思えた。
うん、るろ剣の感想じゃなくなってきたけど。
こんなことを思っていたということで。
完