半月を追いかけて・ライバルと書いて友と読むえび~にゃまつり編 3 | エメラルド

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好きなことや日々の雑感を書き綴ってます

えびな市民まつりの思い出の続き。


前回までのあらすじ。

あの御方と同じものを食べたら、ものすごく喉がかわきました。



とりあえず、組の皆様を一回りして貢物を渡す。

私ってば、むき出しで持ってきてるので、友達が渡す紙袋に便乗して一緒に入れてもらったりして。

うん、少しは荷物軽くなったかな。

いや、顔見知りの方々にもお会いしたら渡そうと、いろいろ郷土名産を持ってきたもんで。

まだ、バッグの中にはいろいろと入ってるんだけどね。


あの御方にだけ、この時点では渡せなかった。

だってほら、私こう見えても対人恐怖症だったり人見知りだったりするのよ。

少し慣れてからでないと、なかなかちゃんとしゃべれないんだってば!

(何を今さらと言われると返す言葉もございませんが)

まぁ、とにかく少し落ち着いてから渡そうと、控えていたのよ。


大殿から、今日は演武はないということが告げられる。

ずっとこの会場で、ぐだぐだ・・・・ひたすらおもてなしをしてくださるらしい。

そんなわけで、私も特に動画とか撮らずに尾行に専念した。

(最後の挨拶のあたり、ちょっとムービー撮ってあるかな)

とにかく、この広い競技場全体がステージなわけで。

あちこちうろうろしながら、組の皆さんの行動を見守ることとなる。

私だって、ひたすらあの御方の尾行ばかりしてるわけじゃないのよっ!



以下、思い出した出来事を順不同で飛び飛びに。


あの御方、今回は烏帽子姿(それもまたかっこいいんですけどねっ!!!!!!!!)

兜は、こんなとこに放置してあった。


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近くに小さい男の子がいたんで、その子にかぶせてあげてたりして。

萌え・・・

私は、畏れ多いのでさわったことすらありませぬが。

こんなふうに、子供にかぶせたり持たせたりしてるの見ると、きゅんきゅんする。


そうそう、会場にはお子様がいっぱいいたのよ。

ボーイスカウトの出し物なんかもあったみたいで。

ユニホーム(?)着た子とかもよく見かけた。

私は、子供をかまうのが大好きなのだけど。

中には、ちょいと手を焼く子もいたりして。


ボーイスカウトのいたいけな少女が、大殿に話しかけてきた。

「前にも会ったことある」とのことで、去年の市民まつりで見たのかな?

「赤い変な兜のやつがいただろう」

赤い変な兜に反応してしまったが、大殿はどうやら綱元殿のことを言いたいらしい。


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去年の市民まつりには、綱元殿もいたもんね。

「気持ち悪いやつ」とか、何も知らない子供に綱元殿のことを散々吹き込む大殿。

とうとう、「その人とけんかでもしたの?」なんて言われてた。

「いや、けんかはしてないけど・・・」言葉を濁す大殿。

「あのね、こういうのをツンドレっていうのよ」と、少女に教えてあげたかったわ。


その少女ね、そんな会話をしながらも、大殿をどつきまくってるのよね。

胴をがんがんたたいたり、刀を抜こうとしたり。

大殿ってば「あっちのお姫様も見たことあるだろう」とか阿梅殿に話を向けようとするんだけど。

「知らない」と、つれない返事。

「ボーイスカウトは集まらなくていいのか?」

「もう終わったー」


少女は、ひたすら大殿をかまっていたかったみたい。

その後も、しばらく大殿を追い回していた。

私、真田家の家来のつもりではありますけど、組の皆様全員をお守りする所存。

(まさにそういうのを親衛隊というのだろうか)

だから、ちょっとは大殿を助けようとしたんだけど。

ちびっこヤンキーの勢いをとめることはできなかったわぁ。


そういえば、阿梅殿のとこにも、中学生か高校生ぐらいの男子たちがやって来たのよね。

「何姫?何姫なの?かぐや姫?」とか失礼な口きくから。

「こちらは、阿梅姫さまですっ!」と語気を荒げて言ってやったわ。

(私としては、阿梅殿をガードしてるつもり)

阿梅殿はさすがに、ちゃんと丁寧に応対して、「真田幸村の娘」と説明してたけど。

「幸村ってあっちのあいつ?」とかなんか高圧的なのよねー。

真田家の家来な私としては、「口をつつしめー!」と、どついてやりたかったわ。


私、こういう気質があるもので、接客業には絶対向かない・・・


その後、そのナマイキなガキんちょどもは、あの御方ともしゃべってたんだけど。

あの御方の近くに寄れない私は、ガードすることができなかったのでした。

まぁ、なんか楽しく会話してたみたいだから、別にいいかぁ・・・

(いいのか、それで・・・)



つづく