パンフレットで、目玉親父の声・田の中勇さんが鬼太郎について、
「父親に無理に正義を植え付けられた息子みたいで、ちょっとかわいそうかな」
と言っていた。
まぁ、今回の映画に限らず、テレビ版の鬼太郎って視聴者を意識したかなりないい子ちゃんに描かれることが多いよね。
「はい、父さん。そうですね」とか言って親孝行だし。
原作ってあんまり読んでないけど、ちょっと雰囲気違うよね。
でも、テレビ版のイメージが一般的なわけだし(私も好きだし)
鬼太郎がよい子であればあるほど、ネズミ男なんかの魅力が光る部分もあるよね。
ま、テレビ版はそれとして、今回の映画版。
私もやっぱり、ちょっと可哀想な気がしたよ。
映画の鬼太郎は、思春期な鬼太郎だ。
だから、いい子ではあるけど、親孝行ではあるけど、そんな自分にちょっと葛藤してる部分が感じられる。
その辺、ウエンツくんのどっか悲しそうな表情が、うまく生かされてたなー。
私は、こういう鬼太郎かなり好きだ。
鬼太郎の淡い恋(?)もよかったな。
これがまた哀しいんだけどさ。
でも、私はネコ娘派よ。
ネコ娘って、メレちゃん並みにケナケナなところあるじゃない。
鬼太郎にぞっこんなくせに、お姉さんポジションに甘んじて面倒見てあげたりさ。
鬼太郎の役に立とうと、さりげなく一生懸命だしさ。
私は、そういうとこすごく好き。
でも、テレビでも映画でも、その思いは鬼太郎に届かないのかもなー。
泣かせるね、ネコ娘。あなたも私もラブウォリアー!
特撮や特殊メイクの妖怪たちもステキ。
なんといっても、我が愛しの一反木綿が実体化してる!
ああ、やっぱり彼は木綿なんだよなー(当たり前か)
一反木綿に乗って飛ぶのが私の夢だけど、かなり怖そう。
ジェットコースターも乗れない私だし。
でも、いつか空中デートよ、一反木綿。
声は、柳沢慎吾さんでもいいんだけど、もうちょっと朴訥な感じのが好きかな。
「鬼太郎しゃーん、○○ばーい」って、九州地方の方言がいいな。
他の妖怪たちも、エキストラ状態でガヤガヤ騒いでるから、「あ、ひょうすべがいるー」とか「座敷わらしはどこ?」とかマニアックに探してみたりして。
歌もよかった。
ウエンツくんの相方、小池くんが歌うオープニングはかわいい。
昔っぽいアレンジがまたよい。
ウエンツくんの歌も、思春期の鬼太郎の雰囲気が感じられてよかった。
CD買う?
少なくても、レンタルはしたい。