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池上彰の政治の学校

「池上彰の政治の学校」


著者:池上彰 出版:朝日新書


読みました。


国会、政党、選挙、官僚制など政治の基礎から、

混迷する現在の政局まで、

池上彰がわかりやすく解説。

ポイントさえ抑えれば、政治は難しくない!


まえがき、そして序章の部分(この本ではホームルームと表記)がすでに面白く、興味をわきたてられたのでご紹介します。


2010年7月、衆議院選挙の開票に合わせたテレビ東京の選挙特番で、池上さんは司会を担当しました。この番組は非常に好評でした。その理由は池上さんのスタンスにあります。それは、「視聴者の多くは政治についてよく知らない」ということを念頭においていたことです。


その番組の中で、「民主党を支持している日教組の組織率はどれぐらいなのか」、「公明党と創価学会の関係はどうなっているのか」ということを話したところ、放送中から、ネット上では「池上がタブーをやぶった!」などと池上さんを評価する意見が飛び交った。


しかし、それはタブーでもなんでもなく、政治の世界では常識のことで、「テレビにでていうようなことではない」と、今までの人は特に口にすることが無かっただけのことなのだという。「政教分離」はいったいどこへ・・・?テレビでは口に出してはいけないものだと思っていた私自身、そうなんだあと驚きました。以上が前書きです。


次はホームルームの部分で、「政治の問題」について書いています。


まず文中にある結論から申し上げると、「日本の政治がうまくいかないのは、政治家が「票集め」に走り、国民は「幸せの青い鳥」を追い求めているからです。


では政治家の票集めとはどういうことか。

かつての高知県知事、橋本大二郎氏がある有名なセリフを言ったことがあります。それは、


「次の選挙のことを考えれば、ゲートボール場をたくさんつくればいい。でも、県の今後の発展を考えれば、こどもたちのためにサッカー場を作ったほうがいい」


というものでした。

投票に熱心なのは高齢者であり、高齢者の票をとるには高齢者のための政治をすればいい。ただ、未来のことを考えるのであれば、若者、子供たちのための政策を考えるべき。

年金制度にしても、明らかに高齢者が得をする制度になっていますが、間違っても高齢者に不利になるようなことができないのが今の政治です。高齢者の猛反発をくらうわけに行かないのです。


そしてその原因は、若者の投票率の低さにもあります。それもそのはず、若者にたいするいい政策はありませんから、全ては高齢者のための政治なので、興味を失うのも無理は無い気はします。ただ、これは投票に行かない若者を擁護するという意味ではなく、行かなきゃ政治はかわらない。ずーっと若者に不利な政治が行われるんだということが言いたいのです。このように、池上さんは、若者は選挙にいかなくてはなりません!と警報を鳴らします。そして、政治家が、「若者のための政策を行えば、票は集まる」という状況に持っていく必要あるんだと書いています。


国民が幸せの青い鳥を追い求めるというところについては割愛します。ぜひ本で読んでください。


そして、デンマークの投票率が80パーセント切ったことがない。というのも大変おもしろかった。デンマークは消費税率が一律25パーセント。ただし、医療費と教育費は無料。つまり、老後の心配をする必要が無く、日本のように、万が一に備えて医療費を貯蓄しておこうという心配がない。ですから、デンマークの人は老後の貯蓄はあまりせず、消費します。すると経済はまわります。


この仕組みを維持するため、国民の関心は非常に高いそうです。自分たちの生活がかかっていますからね。ただし、このような仕組みはすぐに真似できるわけではないようで、少しずつの改革が必要なようです。


とにもかくにも、若者が政治に関心をもち、投票にいく!というのが現在必要だと感じます。わかりやすく政治を伝えてくれるこの池上さんの本をまず足がかりにするといい、と思います。

10分あれば書店に行きなさい 斉藤孝 著

10分あれば書店に行きなさい

斉藤孝 著 メディアファクトリー新書


読みました。


本書では、まず書店でに行く行為自体を習慣化することをオススメしたい。わずかな空き時間や待ち合わせの際はもちろん、通勤・通学の途中、ちょっと気分転換を図りたいとき、何かのアイディアが必要なとき、モチベーションが下がってきたときなど、サッと近所の書店に寄ってみるのである。わずか10分でも毎日通い続ければ、知的かつ精神的に大きな変化が現れることを約束しよう。もちろん、最初から心を閉ざしていれば、本は紙の束でしかないし、書店はその置き場でしかない。いかに感性を開いて書店と付き合うか、そして身体が心地よく刺激されるように仕向けるか。それが本書の目指すところであります。(序章より)


個人的におもしろかったのは、


①待ち合わせはぜひ書店で

②書店でトイレに行きたくなる理由とは

③新書を読め!

④話の引き出しを増やす

⑤1世帯が本にかけるお金


この辺でした。


まず、

①「待ち合わせはぜひ書店で」

これは非常に納得!

確かに書店なら相手が遅れても立ち読みでもしながら時間を使えますし、無駄な時間を過ごしているわけでもない。むしろ限られた時間を非常に有効な情報収集の時間として過ごせる。これは早速使える!と思いました。


②「書店でトイレに行きたくなる理由とは」

なぜか書店、本屋さんにいるとトイレに行きたくなる。これはもう有名な話ですが、いったいナゼなのか。そしてこの考察でユニークでおもしろいと感じるものがあった。これは御茶ノ水女子大学名誉教授の土屋賢二先生の著書「ツチヤの品格」(文春文庫)の中で、“霊的なもの”が原因であるとして紹介されている。


<書店に行く人は、一冊の本を作るのにどれほどの心血が注がれているか知っているだろうか。気楽に本を眺める人は気づかないだろうが、耳をすませば一冊一冊の本が「買ってくれ」と悲痛な叫び声を上げているのが聞こえるはずだ。本にこめられた著者の霊が「買え買え買え」と叫んでいるのだ。買ってしまえば霊は納得して消滅するから図書館や古本屋では何の影響も及ぼさないが、新刊のときの霊はきわめて強い。それを無視して無事にすむわけがないトイレに行きたくなるのも、罪に応じて霊が罰するからだ。>


著者、斉藤孝氏も「一人の書き手として大いに納得できる」と記している。なるほど、書き手の魂や熱意によることが原因。わからなくもない。


③「新書を読め!」

とにかく新書を読むこと。小説は高校生までにして大学生以降は新書で知識をつけることを勧めている。僕は本が好き、いろいろ読みますが、最近はもっぱら小説を読んでいました。確かに、「新書を読め!」と多くの本を読んできた著者がいうのならば、そうしよう!と素直に思いました。早速今日も2冊、本を買いました。


④「話の引き出しを増やす」

先の③、新書を読めのところと関連して、ここで知識をたくさんつけて話の引き出しを増やしましょうというもの。さらに、新書でつけた知識は必ずどこかで生きるし、同じ本を読んでいれば共通の話題にもなる。


⑤「一世帯が本にかけるお金」

<総務省の家計調査によると、2011年の一世帯あたりの書籍・雑誌・週刊誌の購入額合計は13,725円だった>そう。一ヶ月あたり約1,000円。これは確かに驚きです。以前、「書店に若者がどれだけいるかでその国の将来性がわかる」というのを聞いたことがあるが、この様子ではお先真っ暗では!と感じざるを得ない。


その他、「ノー引用ノー読書」というのも気に入りました。本を読んで、好きなところは記憶してどんどん引用しようというもの。何か一節でも引用できれば本を読んだ甲斐もあるでしょうな。

「前に●●って本を読んだときに、こんな一節があってさ」なんて話題に関連付けて話せればかっこいいですね。

すっと読める泣ける話

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去年3月に定年を迎えた父に兄と私で携帯電話をプレゼント。


退職前は携帯などいらんと言っていたがうれしそうだった。


使い方に悪戦苦闘の父に一通り教えてまずメールを送ったが返事はこなかった。


その6月に脳出血で孫の顔も見ずに突然の死。


40年働き続けてホッとしたのはたったの2ヶ月。



葬式後父の携帯に未送信のこのメールを発見した。


最初で最期の私宛のメール。私は泣きながら送信ボタンを押した。


私の一生の保護メールです。




「お前からのメールがやっと見られた。


返事に何日もかかっている。


お父さんは4月からは毎日が日曜日だ。


孫が生まれたら毎日子守してやる。」


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すっと読める泣ける話。


ぐっときました。

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