スクリューブレイカー轟振どりるれろ
任天堂 / ゲームフリーク
ゲームボーイアドバンス
「ゲームに振動は必要か否か」、ちょくちょく見かけるゲーム話のネタだが…絶対いるからっ!広末涼子が「しびれる~っ!」ってアーウィンを飛ばした時にもう答えは出ているのだ!とは言っても、若き頃の広末涼子の魅力を知らない可哀そうな2000年代生まれゲーマーの為にもこのタイトルを紹介したい、「スクリューブレイカー”轟振”どりるれろ」だ!
GBAに振動機能はない、それならカートリッジに組み込めば解決、という力わざ。そこまでして振動させる理由?…だってドリルだから。ドリルを回したら振動する、所謂「コーラ飲んだらゲップする」並みに当たり前なことなのだ。
主人公くるり、メカ好き、元気っ娘。
ギュイーンとブロックを破壊する勢いで空中移動。もちろん振動しまくりだ。
本作はヒロイン「くるり」が2足歩行掘削機「ラセンダー8」に乗り、ドリルで道を切り開く、いや削り開く、パズル要素の強い2DACTゲームだ。
ドリルで障害物を破壊し、敵を蹴散らす。Rでドリルが回転、Lで逆回転。ブロックにドリルを突っ込み、ドリルを回転させて壊す!そして壊した勢いを利用して突き進む。ラセンダー8の歩みはガションガションと重いのに、ドリルアクションによって左右へ上へもギュンギュン進めるのだ。
また、ドリルだけでもテンションが上がるのに音楽も非常にノリが良い。ステージ毎にドリルを3段階パワーアップさせるのだが、パワーアップ時にはドリルを回せと言わんばかりの流れるような勢いのある曲に切り替わり、テンションの回転数をさらにアップさせる。
ドリルがレベルアップ!この演出を見たいが為に遊んでしまう。
豪快なドリルをメインに据えながらも携帯機らしいコンパクトなゲーム性にまとめ、さらに振動というギミックを搭載した心意気。振動を愛するゲーマー全てに遊んでほしいタイトル。そして振動不要派に本作を突き付けてやろうではないか!
ゲームフリークのアクションゲームとしてもGBAアクションゲームとしても最高傑作候補と言っても過言ではない本作。しかし発売はGBA末期、あまり売れなかったらしい。キャラクターは丸くて可愛いけど、パッケージは若干地味かもしれない。そして、タイトルがくどくて覚えにくい。「どりるれろ」だけで良かったんじゃないか。でもわかる、タイトルにスクリューは入れたいし、ブレイカーも入れたいし、轟振なんて一番入れたい。ドリルは人を変なテンションにさせてしまうのだ。
元ページ公開日[2018/3/2]