おとぎの法廷を使った妄想【ネタバレあり】 | 成羊記文

成羊記文

斉藤ネヲンサインMC
マトン太郎
の、活動記録やライブ情報の発信用……のハズが、実態は
・ゲームの吟味
・遊び歩きの記録
・単なる日記
等々、話題のとっ散らかったナニカ。

また例によって奥野さん

に誘われて、観劇。




今回は

おとぎの法廷

詳細はリンク先に譲るが、おとぎ話のキャラクターたちが生きる世界で、裁判官をすることになった主人公の物語だそうな。



結論から記そう。

めっちゃ面白かった。

逆転裁判やリーガルハイなんかを思い出したけど、意識していたのであろうか?


まだ観るか悩んでいる諸君は、読むのはここまでにすることをオススメする。

今月30日までなので、さっさと予約して観てくることだ……損はしないと思う。


では、今回も気になったことや妄想めいたことをチラホラと綴っていこう。




先ず、シンデレラを訴えた姉二人。

名前が無いから名前をつけようで、W浅野とは恐れ入った。

……それくらいの年代がメインの客層なの?



で、気になったのが立ち位置。

姉の方が右目を失っており右に立つ。

妹の方が左目を失っており左に立つ。


グリム版の原作では二羽の鳩が二人の両目を抉ることになっているが、今回は片方ずつとなっている。

しかも、今回はシンデレラが魔法使いの力を一時的に無許可で僅かな時間の間に使用したということになっている。

従って、一羽しか操れなかった可能性が高い。


しかしながら、一羽の鳥を使って目を抉り出すとなると素早いミッションが要求される。

先に仕掛けられた方を見て、もう一方が目をガードしてしまえばミッション失敗。

であれば、姉の左目と妹の右目、つまり中央に並んだ二つを狙うのが現実的。


そして、この姉妹の妹……なにかにつけて姉を差し置いて前に出て捲し立てる性格である。


以上から、以前は立ち位置が逆であった可能性がある。

そして、その時のトラウマで現在の立ち位置……抉られた時と逆の立ち位置になったのでは?

ごんを射殺した兵十がやたらめったらトラウマを発揮するのもこのことを暗示しているのではなかろうかと思うのだが、どうか?




次に赤ずきんと赤ずきん世界。


オオカミ兄は引きこもり。

オオカミ妹なメガネ着用。

赤ずきんは睡眠薬で犯行を重ねる。


……我々はおとぎ話というと、かなり昔の話であるという先入観を無意識に待つ。

せいぜい中世ヨーロッパレベルの文明力を想像しがちであるが、もしや赤ずきんの世界はもっと進んだ文明を築いているのではないか?



先ず引きこもりの兄。

かつては、引きこもりという何ら生産に寄与しない成人を養い続けるなんてことは、王侯貴族以外には不可能であったろう。

が、王侯貴族であれば家の恥であるとか、ライバルへの弱みになるということで、秘密裏に処理されるはずである。

となると、裕福な平民ということになるが、それは経済規模が爆発的に拡大した産業革命以降でなければ難しい。

つまりは18世紀半ばから19世紀以降ということになる。


そして、妹のメガネについて。

劇中で使っていた目にかかるタイプのメガネの登場は1800年頃。

1801年以降としても、19世紀の文明水準があるのではないかと思われる。

ついでに記すと、この妹は王侯貴族というよりは優秀な平民といった印象を抱かせた。


更に、腹を掻っ捌いても目が覚めないレベルとなると……全身麻酔である可能性が高い。

世界初の全身麻酔手術は1804年のこと。

日本の華岡青洲医師によりなされている。

このことも、やはり19世紀の文明水準であることを示している。



そして、今回の赤ずきんちゃんの被害者は複数存在する……ああ、そうか。


19世紀、腹を掻っ捌く、複数の被害者……。

間違いない。

赤ずきんちゃんは、恐らくあの世界の

対オオカミの切り裂きジャック的存在

そういう裏設定があると見たが、どうか?




続いて、桃太郎裁判。

これはちょっとメタっぽい話になるが、この裁判だけ“弱い”んだよね。

鬼側の主張というより、桃太郎を断罪する材料が。


ポイントは“人権”にあると思う。

鬼という存在に対して、時の政権がどの程度の権利を認めているか?

ファンタジー世界によくある、亜人や獣人のような人類カテゴリーに所属させているのか?

それによってかなり違うと思うのだが、今回の描写を見るに、精々動物と同程度……下手をすれば駆逐対象でさえあるように見えた。


となると、極悪非道な方法で殲滅、宝を溜め込んでいたなら略奪してくるのも賞賛される行為ということになる。

桃太郎が一切悪びれない様子も納得である。



そもそも、本邦における鬼とは時の朝廷に従わなかった人々であるとされている。

鬼が人間の言葉を上手く話せないこと、それを桃太郎が揶揄していているという描写は、被征服地域とそこに住まう人々に対する差別の存在を匂わせる。


そして、桃太郎のお供に『覚醒剤とドーピング剤の混ざった様な薬』をきびだんごに混ぜて投与し、瞬間的に戦闘力を上げていた描写がある。

更に、犬・猿・雉はそれぞれ嗅覚・俊敏・飛行という特殊能力持ちと言える。



このことから、桃太郎一行は政府の特殊部隊である可能性が出てきた。

そして、ドーピングきびだんごを作成した“おばあさん”は研究開発要員、戦闘員である桃太郎を育成したであろう“おじいさん”は戦闘教官にあたるのではないか?


政府が支配領域の拡大を図る際には、先行して敵対が予想される先住勢力に打撃を与え、その過程で情報や貴重品などの奪取も合わせて行う、007とルパン三世一味と特攻野郎Aチームを混ぜた様な存在であるという裏設定があると見たが、どうか?




ヘンゼルとグレーテルは……ちょっと長くなってきたので、割愛。

とりあえず、魔女役の女優さんがセクシー。




ということで、繰り返すが結構面白かったし、何となく続編を作れなくはない終わり方だったので、ぜひ、『おとぎの法廷2』をやって欲しい。

例えば……


お爺さんと不義密通していたうさぎが、たぬきのせいにしておばあさんを殺害し、たぬきも始末した疑いの刑事裁判

『カチカチ山』


頂き女子かぐや姫による結婚詐欺被害者の会を結成した公達たちによる集団訴訟

『竹取物語』


自分だけが致命傷になる攻撃をさせられたことによる精神的苦痛の保障を臼が求めた

『さるかに合戦』


私的理由から暴風と日照りを発生させ、周辺地域に深刻な被害を発生させたことに対する住民訴訟が展開される

『北風と太陽』


なんて、いかがであろうか?