先週誕生日であったことは既に記した。
平日で普通に過ごしたので、特に記念日めいた事は無いなぁ……と思っていたら、
横浜市がお祝いに花火をあげてくれた!
まあ、お祝いと言っても私の誕生日のではなく開港記念日のというのが真相なのだがな。
毎年恒例のネタである。
大学時代、好きだった人に誕生日ディナーに付き合ってもらい、みなとみらいにある海の方が大きな窓になっておるレストランで、
「お祝いに横浜市が花火をあげてくれる!」
と言ったところ、相手は
「またまた〜!」
みたいな反応をし、実際に花火があがってからの驚愕の反応は今でも忘れない。
何故かフラれてしまったけどな。
誕生日めいたことはせんとは記したが、夕飯くらいは多少豪勢にいきたい。
というわけで、寿司屋へGO!
……大学時代と違って1人だがな。
とは言え
鱧の天ぷら
とか
ちょっと小技のきいたコハダ
とか
美味しく楽しく過ごせたワケだ。
で、次の日……もの凄い腹痛。
夕飯に寿司屋……翌日朝の腹痛……これは、まさかアニサキスか?
いやいや、アニサキスなんてこれまでかかったことないし、あの寿司屋はいつも行っている。
多分ただの食べ過ぎだ……誕生日だからと調子に乗ってしまったな……そろそろ節制を覚えんとな……ははは。
……うーん、ダメだ、痛くて耐えられん。
とりあえず、アニサキスだろうがそうでなかろうが病院に行って痛みだけでも和らげてもらおう。
最寄りの胃腸科は……木曜休診か。
今日やっていて、内視鏡ウリにしてるのは……おお、徒歩圏内にある!
早速電話をかけ、症状を説明して受診することに。
病院までの徒歩も辛い。
病院に到着し、受付で先程電話した者であることを告げる。
人気があるのか先客がチラホラおり、彼らへの対応や諸々の準備の為に暫し待合室の人となる。
その間、問診票への記入や順番待ちをするのだが……どうにも痛くて辛い。
身勝手なのは百も承知であるが、早くしてくれ!
というのがこの時の偽らざる気持ちであった。
いよいよ名前を呼ばれ、診察室へ。
挨拶など定番のやりとりをしつつ、電話での話や問診票の記載内容が伝わっておるのか、割と早めに本題に入った
「多分、アニサキスなんで胃カメラですね。」
おお、人生初胃カメラ!
これで人生初のアニサキスなら、初めて尽くしだなぁ……嬉しくはないが。
「一応念の為超音波もやっときましょう。」
ということでやられてみたのだが、腹に潤滑油みたいなもの塗りたくられてマッサージみたいな感じで器具をあてられるのな。
結構キワキワまでパンツも下ろされ、ちょっと恥ずかしかった。
ちなみに、こちらの結果は特に問題なし。
さて、いよいよ胃カメラである。
私の中のイメージが、昔読んだかりあげくんの
このイメージなので、中々怖い。
だが実際は、3分間麻酔薬を喉に溜めるという形で表面麻酔をされ、更には静脈に鎮静剤を入れられた為か、最初に言われた
「では、リラックスして目を瞑って下さい。」
と最後の
「終わりました、起きて下さい。」
以外全く覚えていない。
最近の胃カメラは全然苦しくないと聞いてはいたが、苦しくないどころか記憶がないとは思わなかったなぁ。
医療の進歩には頭が下がる。
薬の効果が抜けるまではもう一眠りして欲しいとのことで、別室で1時間程仮眠を取った後に診察室へ。
結論から記せば、人生初のアニサキス…初サキスであった。
プラスチックの小瓶に入ったアニサキスと胃カメラの画像を見せられる……うーん、何だが不思議に感慨深いな。
自分の胃はこうなっておるのか……おあ、確かに白いヒモみたいなもんが見えるな。
ところで、画像が4枚あって色が変なのがあるがコレはなんだと思っていたところ
「後、逆流性食道炎です。」
マジかぁ……それを防ぎたいという理由もあってベルトやめてサスペンダーで生活しとるのだがなぁ。
ところで、そのアニサキスは写真を撮っても良いかと尋ねると
「あ、差し上げます。」
やったぜ!
廃棄したくなったら、普通の家庭ゴミとして処分して良いとのこと。
ああ、そうか。
多分だが、コレ医療機関だと産業廃棄物になるけど私だと一般ごみになるのね。
win-winってことになるのかな?
色々あったが……
後の話になるが2日程で殆ど症状は消えた。
誕生日に食したもので人生初サキスに初胃カメラというのもネタとして面白い(この発想自体既にポイントオブノーリターンな気もするが)
横浜市から花火を、大自然から体験をプレゼントしてもらえたと思えば悪くないかも知れん。
後は、自分へのプレゼントを買う為にコツコツ貯めた財布の中の20000円で何かしら買えば良しとしようか。
「本日お会計16000円です。(薬代別)」
……ファッキュー大自然!
【オマケ】(閲覧注意)
せっかくなので、途中でアニサキス先生の勇姿を載せようかと思ったが、そういうのが苦手な諸君もおられることと思うのでこういう形にした。
これより下の方に小瓶に入ったアニサキスの画像がある。
苦手な方はここでお仕舞いにしておくことをお勧めする。
ここまで配慮したのだ、見て気分が悪くなったとの苦情は勘弁して欲しい。
では、どうぞ。