内くん主演、ニシキも出るこの舞台にTETSUYAくんが出演されると聞いたのは
まだ寒い年明け。
無事チケットも手に入れて、ミュージカル初心者
TETSUYAくんを
ガン見するためにクリエに乗り込んで参りました。
激ネタバレ、あとTETSUYAくん中心の激辛口の感想ですので
観劇予定の予定の方、特に主役の方のファンの皆さんには
不快になる表現も含まれるかと思います。ご注意下さいませ。
1940年代のブロードウェイ。ネイサン・デトロイトはクラップ・ゲーム(サイコロ賭博)を
仕切って稼いでいるチンピラ。最近では警察の取り締まりもきつく、なかなか賭場を見つけられない。ようやく見つけた駐車場のオーナーは前金にキャッシュで1000$寄こせと言ってきた。困ったネイサンは仲間で一番のギャンブラー、スカイ・マスターソンに絶対に自分が勝てる賭けを持ちかけた。
それはキリスト教団救世軍の軍曹として街で賭博をやめるよう活動をしているお堅い娘・サラを口説いて明日までにハバナへ連れて行けというもの。行き掛かり上、これに1000$を賭けてしまったスカイだったが、サラを一目見たときにこれまで感じたことのないときめきを感じていた。
一方ネイサンは14年婚約している恋人のアデレイドにクラップ・ゲームを止めるよう再三言われているが、どうしても止められない。アデレイドはネイサンがクラップから足を洗って、結婚してくれることを願い、母親にはもう結婚したと嘘の手紙を書いてしまう。そんなアデレイドをネイサンは心から愛していた。
信者も来ない寂れた救世軍の伝道所に乗り込んだスカイは、ギャンブラーを10人伝道集会に連れて来る約束と引き換えに、強引にサラをハバマに連れて行く約束を取り付けた。
強引なスカイにサラは反発するが、聖書については自分よりも詳しいスカイの意外な一面を見て心が動く。
イヤイヤながらハバナに行ったサラだが、スカイに連れて行かれたナイトクラブで初めてお酒を楽しみ、スカイとも心が近づく。
最終の飛行機でニューヨークに戻った二人。伝道所に戻ったとき、そこに警察が乗り込んでくる。サラや救世軍が留守だった間にネイサンたちが伝道所に入り込んでクラップ・ゲームをしていたのだ。
神聖な伝道所をクラップ・ゲームに使われたことで、自分を責めるサラ。賭場の為にスカイが自分に近づいたと誤解し、再びスカイに心を閉じてしまう。
伝道集会の日が来ても、一旦始まったクラップ・ゲームはシカゴから来た大物、ビック・ジューリが負け続けている為、場所を下水道のマンホールの中に移して24時間以上続いていた。
サラの為、みんなを伝道所に連れて行こうと、スカイはゲームをやっている全員を相手にここで大勝負に出るが・・・
クリエは狭いので、劇場の機構で
どうしてもしょうがない部分はあると思うのですが、
何せダウンサイジングを感じる舞台でした。
無理やり生オケを入れる必要があったのか?
オケのスペース分を使って
よりショーアップした方が良かったのではないかと
思わずにはいられません。
特にHOTBOXの場面。
あれではどこかの場末のパブで、
どこにもNewYorkを感じられません。
装置以外もショーガールの衣装。あの花はしおれてないか!
あのミンク、車のシートカバーじゃん!
安っぽい生地と品の感じられない色合い。
もちろん予算もあるんでしょう、
でもお客さんはそんなこと分かりません。
東宝製作には特に反省してもらいたいと思います。
またブロードウェイミュージカルで版権も絡み、
あまり日本独自のこともできないのでしょうが、
とにかく詞が聞こえにくい訳でした。
初見だと何言ってるのか分からないんじゃないかな?
じゃあ台詞はというと、ものすごく早口に聞こえます。
アメリカ人のジョークの部分を忠実に日本語にして、
それを早口で間も取らずにとにかく言わせて、
それで面白いのか?
時代を感じさせることができるのか?
内くんファンの若いお客さんに分かってもらうことはできるのか?
考えるべきはそこだったと思います。
宝塚で最近再演されたこと、
宝塚劇場の大きさがないことを考えて、
スケールに代わる何かが内くんやニシキの
スター性だけだったとしたら、
随分スター頼みの企画であったと言うしかなく、
じゃあ内くんのキラメキを十分に作品に
生かした演出なのかなと考えると疑問が残ります。
このようにキャストに負担かける演出だったのですが、
キャストのみなさんはそれによく応え、
楽しい舞台になっていたと思います。
曲はどれも楽しく、素敵でした。
最初のアンサンブルさんが
ブロードウェイの様々な人に扮して踊り
いよいよTETSUYAくん演じる
ネイサンの子分ベニーの登場です。
初めて見る髭のないTETSUYAくん。
髭と一緒に眉毛も綺麗に整えられて、またしても若返っていました
帽子を取った髪型がソフトな感じのオールバックで
とってもカッコ良かった
ので、
舞台の大半被っている中折れ帽がちょっと恨めしくなるくらい。
ダークスーツも良く似合っていて本当に素敵でした。
「カミカミ王子」の異名もあり
TETSUYAくんが何か言う都度身構えるという
何とも落ち着かない気分の観劇だったのですが、
一回しかカマなかったよ
ニシキの(多分)アドリブに対しての返しだったので
仕方ないのかな?(←親馬鹿炸裂
)
クラップ・ゲームのお客の目印に
胸にカーネーションを付けているのを警察に見咎められて
思わず「ネイサンとアドレイドが結婚するんだ」と
出任せを言ってしまうところ、
お祝いムードの中一人「どうしよう・・・言っちゃったよ
」と
反省して落ち込んでいるベニーは
本当に可愛らしかったです
ダンスはもうもう、そりゃあうちのTETSUYAくんが
一等上手にできていました

ハバナのナイトクラブのシーンではベニーではなく、
サラと踊るダンサーになっていたのですが
、パートナーの腰を自分の腰に
グッと引き付けて踊るところが色っぽくて、男らしい
下水道のクラップ・ゲームのシーン。
一番の見せ場とも言えるシーンなのですが、
長い手足を存分に生かした大きい踊りでウットリ
しました。
お歌は想像していた通り
特に子分3人で歌う「Guys and Dolls」は
ものすごく音のとりにくい曲かと思うので、
それにしたらもよく歌ってるなと思いました。
TETSUYAくんが歌ったり、しゃべったりする度に
本当にドキドキして
手に汗握るスリリングな観劇でした。
主役、内くん。
直前までドラマがあって一番遅い集合になってしまって、
この膨大な台詞。初主演、しかもジャニミュージカルではないという
数々のプレッシャーに捕らわれて、
本来の彼の輝きが曇ってしまった気がして残念でした。
スカイをやってきたのは
大地真央さん、田原俊彦さん、リカちゃんと
誰も歌える人じゃないし、
私は、スカイは真ん中にいるのに耐えうる華さえあれば
成立するんだと思っています。
内くんは
台詞の発声、キザり方、歌、踊りと
すべて何か勘違いをしているように思えたので、
もし修正できなかったのならば演出のせいなんじゃないかと思います。
(もしくは私が菅野こうめいさんと、とことん気が合わないのか
)
一ヶ月の長い公演ですから変わってくると思うのですが、
あんまり焦らないことを心がけて丁寧に演じてもらえれば
それだけで随分違うのではないかと思います。
後は、手の動き。
サラに手を差し出すところも、クラップ・ゲームでサイコロを投げるときも、
もう少し意識して欲しいな。
せっかくの指の長い美しい手なのに勿体ないです
ニシキはネイサンにぴったり
アデレイドに首っ丈なのにどうしてもクラップがやめられない。
そんなどーしようもないけど可愛げのある男が
本当に任にハマッていました。
もっと歌ったり踊ったりするシーンがあれば、
この舞台全体の底上げになったんじゃないかと思ってしまいます。
「俺のせいさ」で「I Love You」と伸ばす声の美しさが
相変わらず素晴らしかった
ニシキのネイサンの解釈が好きなので、
この舞台もニシキが演出した方が
よかったんじゃないかなと思ったりしました。
TETSUYAくんばっかり観てしまってニシキが踊るところを観たのが
カーテンコールの内くんと二人で踊るところだけ
だったのですが、
ここがミュージカルCHICAGOの最後、ロキシーとベルマみたいで
二人ともとてもカッコ良かった
燕尾服にシルクハット、ステッキがカッコよく使えてる
ニシキが素敵でした
笹本さんもサラにピッタリ
生真面目すぎて滑稽に見えるところ、
ふと見える女の子らしさ、
よく役を理解し、可愛らしく見せることが出来ていたかと思います。
内くんとのお芝居が多く、
サラと同様に彼を支え、引っ張っていました。
ダンスはややもたつくところがありましたが、
でもサラとして踊っているならあれが正解なのかな?
また歌声も美しく声量も十分でしたので、
もうちょっと内くんに合わせてあげられると、
もっと良かったかなと思いました。
アデレイドの高橋由美子さん。
HOTBOXのシーンが余りにショぼくて
アデレイドがスターだって分からなくて残念でしたが、
それの為にネイサンを一途に想う可愛らしいところが
クローズアップされていたかと思います。
なんで赤毛にしたのかは疑問なのですが・・・
お歌も十分お上手で、
「アデレイドの嘆き」は難しいと思うのですが、
可哀相にならないで、可愛らしさを感じるように
仕上げてきたのがさすがと唸りました。
最後のウェディング・ドレスもよくお似合いでとても綺麗でした。
その他のキャストでは
ナイスリーを演じた中田ロウマくん。
この役は「座れ!船が揺れるだろ」という
大きなナンバーを真ん中で歌うのですが、
本当にお上手でした。
張り上げなくても聞かせる声なんだと思います。
その他のシーンでも面白くキャラを味付けしていて、
できる子だなと思いました。
救世軍の将軍役、荒木さんの素晴らしい歌声、
ビッグ・ジューリ役に三谷さんの渋さ、
ハリー役の中村くんの迫力が目立っていました。
カーテンコールでスタオベになったとき、
客席で口笛吹いていたのは、
観劇されていたBugsのリーダー、TETSUくんだと思います。
楽しかったし、TETSUYAくん、本当に頑張ってたし、
ハッピーになって、口笛が出るような、
そんな雰囲気がぴったりの舞台でした。