連続3本の新作舞台。今年は主演2本目なまぁくん。
この後はいよいよゾロがあるのでと
あんまり気合の入らぬ観劇前だったのですが、
私的には今年一番のステージになりました
例によってまぁ担の私の感想、意見ですので、
そう思って読んでいただけると幸いです。
1930年代のシカゴ。ステージ歌手のジョーイは女にだらしないのが評判。あちこちのクラブで問題を起こし居つけないのだが、不思議と憎まれない。やっと場末のクラブのMCになったが、そこはかつての恋人グラディスが歌姫をしていた。あるカフェで田舎から出てきたリンダと知り合ったジョーイ。何気なくリンダを店に誘った晩、大富豪夫人のヴェラが気まぐれにジョーイの店を訪れる。ヴェラを怒らせてしまったジョーイはクビを言い渡されるが、「明日もヴェラが店に来るまで待って欲しい」とオーナーのマイクに頼む。ヴェラに電話し、来店を懇願するジョーイにヴェラは素気無い返事。果たしてヴェラは現れず、クビが確定になったジョーイは酔いつぶれてリンダの下宿先を訪れる。そこでリンダに自分の店を持って、自分の考えているショーをやりたいと夢を話すジョーイを見て、リンダは初めて男性に心惹かれる。翌日、ジョーイが店を出ようとしたとき、意外な来客があるのだった…
主人公はジョーイなのですが、
3人のヒロイン、ヴェラ、グラディス、リンダを通して、
ジョーイのキャラクターを観客に分からせるという意味合いでは、
源氏物語みたいだなと思いました。
ヴェラの巻、グラディスの巻、リンダの巻といった趣きです。
対するヒロインによってジョーイの顔が異なります。
リンダには夢を熱く語る、ショービジネスにかける青年、
ヴェラには我儘で甘え上手な年下の男、
グラディスにはだらしなくでどーしよーもないが可愛げのある忘れられない人。
これをまぁくんは声のトーンや表情を変えて演じていて、
どの顔も十分に魅力的なジョーイになっていました。
まぁくんの舞台はなぜだかいつもまぁくんがモテモテで
私には不思議に感じられることが多いのですが、
さすがに今回は三男坊の自力を発揮して、
人たらしの上手い可愛げのある、ちょっとワルイ男になっていたと思います。
ストーリーも分かりやすく、
でも幕切れがちょっとビターで、
ミュージカルだからハッピーエンドで終わって欲しいと思うところですが、
納得できました。こういうのもありです。
で、今回特に素晴らしかったのは音楽。
ジャズは本当にいいですよね

生バンドの演奏も素晴らしく、
「金管はカマさないって素晴らしい

」としみじみ思いました。
セットも、中央の階段や可動式のものを上手に使えていて、
青山劇場をいっぱいに使ってるなと感心することしきり。
特にジョーイとリンダのデュエットのシーンで、
セットを盆のように回していて、
それが揺れるリンダの心そのままで美しかったと思います。
振り付けはまぁくんが招聘したイギリス人の方。
この振り付けが秀逸で音と時代、
それぞれの登場人物の心情によく合っていました。
しかもおしゃれなんだよな~。
またお衣装も全部いい

まぁくんのスタイルの良さを存分に味わえる

スーツはもちろん、
クラブの踊り子さんだちの可愛らしいダルマの衣装も良かったし、
グラディスのセクシーなステージ衣装、
特に楽屋着のガウンは欲しくなるくらい

、
リンダが来てた清楚な白いレースのワンピも可愛らしかったです。
でもでも、本当に素晴らしかったのはヴェラの衣装。
毛皮は4点くらいあったと思いますがどれもゴージャス

その下のドレスも品がよいけど派手で、
ヴェラのキャラクターにぴったり

グラマーな高畑さんが素敵に着こなしていらっしゃいました。
そして、キャストさん、アンサンブルさんたちのレベルの高さ

いつも寄せ集めなカンパニーだと
発声方法が統一されてないのが気になるのですが、
今回は思わなかったな。スゴイお稽古だったんではないでしょうか?
本当に舞台は総合芸術です。
今回はどのキャストさん
、どのアンサンブルさん、
どのスタッフさんが欠けても
こんなレベルの高さにはならなかったと思います。
ここまでまとめ上げた演出の吉川さんの手腕も確かなんです、
ここまで満足度の高い舞台はなかなか無いので、
本当に見てる間が幸せでした。
まぁくんはもともと歌だって踊りだって
あるレベルはできる人なんですけれども、
今回は本当にスキルが上がったなと思いました。
ネバゴナのときはようようこなしていたタップも余裕だし、
歌も全く声質の違うヒロインたちに
合わせて歌える幅ができてきたと思いました。
今までもずっと主演だったのですが、
今回は特にまぁくんの意見も反映されていた舞台なのかなと思います。
ジャニらしくないのが、まぁくんだもの。
こういう人もジャニーズにいるのが事務所の強みだと、
多くの方に分かっていただけるといいなと思っています。
今回のヒロインで実は一番好きなリンダ

桜乃さんは現役生のときは一回も拝見できなかったけど、
実にヒロインらしいヒロインでした。
まぁくんと宝塚の生徒さんの相性は本当にいいな

スタイルもいいし、お歌だって及第点。踊りもお上手でした。
リンダにはジョーイは初恋で
きっと忘れられない人になるんだろうな。
ジョーイもリンダが創作上のヒントを与えてくれて、
他の女と違うって分かっている。
でもリンダの潔癖さはジョーイを許せない。
この恋を通じてリンダが大人になったことが
はっきりと伝わってきて、お芝居もお上手なんだと思いました。
そして実は主役なんじゃと思ったグラディス

彩吹さんは本当にお歌がお上手ですね。
こんな人材を逃して、歌劇団は何を考えてるのだろうか…と
思ってしまうくらいお上手でした。
ただ女優デビューってこともあり、声のコントロールが難しかったのかな?
ちょっとうるさく感じるところがありました。
常にジョーイと喧嘩してるのでしょうがないか。
セクシーなお衣装もよくお似合いで本当にお綺麗でした。
ジョーイとの別れの場面、
グラディスの切ない女心とジョーイに対する情が感じられて
泣きそうになりました。
今年男役さんの女優デビューを拝見するのは2回目ですが、
もうお一方と比べるまでもなくよいデビューになったと思います。
そしてヴェラ。
高畑淳子ここにありという素晴らしい存在感。
スキル的にはお歌もダンスも
ほかのキャストさんに見劣りする部分はあるわけですが、
本当にそんなことどうでもいい。
そう思わせる素晴らしい演技でした。
ヴェラとジョーイは住む世界が違うけど、
でもヴェラはどうしてもジョーイに惹かれてしまう。
必ずやってくる別れも予感に怯えつつ
今の恋している幸せも手放せないと思っていて、
ジョーイはそこに付け込んでいる。
ヴェラは真剣に恋している自分も俯瞰できる
人間的な大きさを感じました。
店のマスター、青山さん。
ASUにも出演されていました。
高音が特に素晴らしく、胡散臭いクラブの支配人にぴったりでした。
こういう方がいらっしゃると、本当に舞台が締まります。
アンサンブルさんも男性も女性もみなさん素敵で、
女子はみんな可愛らしくてセクシーだし、
男子はイケメンで踊りも上手だしで言うことないな~って感じです。
男子はデストロイヤー花で出てた坂元さんが
クラブのボーイさん役で目立ってて、
DanceSymphonyに出てた佐藤さんもいらしたので
みんな見たくて、ちょっと忙しかったです。
この前がタンブリングで、
スキル不足はスター性でカバーね☆って感じのステージだったので、
プロのお仕事って、お金をもらえるステージって
こういうものだって見せつけられた気がします。
こういう舞台のオファーが来る坂本昌行の凄さ、底知れなさ。
ジャニーズで初めてのタイプだと思います。
まぁくんについて行けることをまた幸せに思う舞台でした。