ひょうえのさかん殿どのへん』にたまわく
 ふゆもうふゆ、いづれのふゆさむからざる。なつもうなつ、またいづれのなつあつからざる。
 ただし、としこくはいかんがそうらわめ、このはきゐ波木井ほうぎてかんそうろうふるをきなどもにそうらへば、はちじゅうじゅういっひゃくになるもの物語ものがたそうろうは、すべいにしえこれほどさむことそうらはず。
 ないきんぺん近辺いっちょうのほどは、ゆきいちじょうじょうしゃくとうなり。
 ないすこあめりてゆきかたくなること金剛こんごうごとし。いまゆることなし。ひるよるさむつめたきそうろうことほうぎてそうろう
 さけこをりていしのごとし。あぶらこがねたり。なべかますこみずあればこをりてれ、かんいよいよかさなりそうらへば、ものうすく、しょくともしくしてさしづるものもなし。
 ぼうははんさくにてかぜゆきたまらず、しきもの敷物はなし。はさしづるものもなければかず。
 ふるあかつきなんどしてそうろうそでひとつなんどたることは、そのいろれんだいれんごとし、こへははは・おおばばごくにことならず。あしかんじてけ、ひとぬることかぎりなし。
 ぞくひげればやうらくをかけたり、そうはなればすずをつらぬきかけてそうろう



 只今ただいまの御書は、池上のひょうえのさかん殿どのという方が、弘安元年の11月の末に、さむさひとしお厳しきのぶさん中にましますだいしょうにんさまの御身をあんじてぜに六貫文ろっかんもんと白の圧綿あつわたそでだいしょうにんさまようたてまつった。その時にたまわった御書の一節いっせつであります。
 鎌倉かまくらだいというのは、中期以降、寒冷かんれいが急速に進んだんですね。
 ことに、だいしょうにんさまざいというのはその只中ただなかでありまして、大変さむだいでありました。
 今「温暖おんだん温暖おんだん」と騒がれておりまするが、先般もだん子部しぶかんかいもうしましたが「地球のおんというのは温暖おんだん寒冷かんれい共に太陽たいよう活動かつどう根本こんぽんなんだ」と。
 その活動かつどうが激しいか、あるいは静穏せいおんするか。このことによって地球のおんというのは支配されているんですね。
 ですから「只今ただいま温暖おんだんである」というようなことでありまするが、いつ一転して寒冷かんれいに向かうかそれはわからない。
 実は、昨年から太陽たいようが極めて静穏せいおんして活動かつどうにぶくなってきている。
 ということは、具体的には黒点こくてんが減ってるんですね。今年の8月は、太陽たいよう黒点こくてんがゼロになった。
 こういうことは100年ぶりだそうであります。
 で、この状態がずーっと続く。そして太陽たいよう活動かつどうが静かになってしまうということになると地球は寒冷かんれいするのだ」ということを、2,3の学者がくしゃ最近さいきん真剣しんけんいだしてきております。
 私は広宣こうせん流布るふぜんには、あるいはもしかしたらばだいしょうにんさまざいのごとくに急速に寒冷かんれいが進むのかな』ということおもっております。
 実は、温暖おんだんより寒冷かんれいの方が人間は暮らしにくいんですね。きんになってくるし、北極の中に住んでいるようなものでして「この方がよっぽど怖いんだ」ということなのでありまするがだいしょうにんさまざいにおいて、いかにその寒冷かんれいが厳しく激しかったか」ということを、のぶさんちゅうにましますだいしょうにんさまが池上のひょうえのさかん殿どのに示し置かれてる。それが只今ただいま一節いっせつであります。


平成20年 12月14日 浅井先生指導