「SNS少女たちの10日間」 | 武藤令子オフィシャルブログ Powered by Ameba

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クローバー「SNS少女たちの10日間」(2020/チェコ)


パーラー・ハルポバー監督



成人女性が未成年という設定のもとSNSへ登録すると、どういったことが起こるかを検証したドキュメンタリー。


成人12歳に見える役者さんをオーディションで集め、擬似とはいえリアリティショー、この状況に耐えられるか否かも含めて選ばれます。


医者や弁護士さんなども監視した中

自室そっくりな部屋のセットの中で

撮影、録音、指示や管理の中

SNSに登録、関わっていきます。


興味深いのは、

オーディションにきた女性の中で半分以上が

実際子供の頃同じような経験をしていたということ。


選ばれた3人の中に、その経験のあった子がどれだけいたのかはわからないのだけど



皆12歳の自分を取り戻すために

昔の思い出のものや身の回りのものもセットの自分の部屋に置いていきます。

そうしながら12歳の自分に戻っていくのです。

そういうのを観ていて演劇のワークに近い準備を感じ、実際自分が子供のこと受けた言動を

再体験(このことが、精神的にどうなるかはは諸刃の剣ですが)して戦い、打ちのめすことで(劇中でねやりとりは刑事事件としての証拠にもなっていくのです)

過去のトラウマが少しでも解消されていたらいいなぁと思いました。




しっかし、胸糞悪い笑

気持ち悪いし、映画で見ていてもその男性たちの行動はショックで反吐がでるくらいの気分の悪さなので、実際直接それを体験している役者さんも傷ついているでしょうし、ましては

12歳の少女にとってはどれだけのことなのかと

恐ろしくなりました。


自殺に追い込んだりして問題になっている

SNSなども同様ですよね。



最終的に、犯罪になる言動、行動があるため、警察が証拠として資料の提供を要請したそうですので

ある意味おとり捜査のような意義もあったのですね。



実に問題作!

かなり衝撃的でした。