
ブログネタ:
昨日の出来事を昔話風に書こう 参加中
今は昔のことじゃった。
横丁のMuta造は、今日も今日とて絵絡繰り(映画DVD)の損料屋(レンタル屋)へと向こうたそうじゃ。
とうに子(ね)の刻過ぎ、店じまい間近じゃった。
手代も帰され、店は主人のみじゃから、そらもう気安いもんじゃ。
「よっ、旦はんよかったでぇ、コレ。やっぱ白眉やな!」
ふたりとも根っからの絵絡繰り好き。語りだしたら最後、このふたりの話は終わりゃしねぇ。
「はうるは、ええな」
「あれはよく出来てまんなぁ」
「だけんど原作つきや。…ある意味、押井に近いな」
「押井!脚色は天才でんな」
「そや、どっちも自分の話やと暴走すんねん。思うんやけど、宮崎の代表作て、あるか」
「…好きな話なら、らぴゅたとか…代表作でっか」
「そや、代表作て困るやろ。なうしかは名作やけど失敗作や。ととろやもののけはおーむやし」
「なるほど、それ、わかりますなぁ」
「なうしかがなけりゃ、どっちも名作やがなぁ」
客もぽつりぽつり、やって来よる。
「魔女まで、売れる話を作らされて…」
「で、豚作ったんや。あれはやりたいことやっとる。名作やな」
「でも代表作とはちゃいまんなぁ」
「天才やけ、駄作作っても日の本一の高さやからややこし。けんど、まだ代表作はない思うねん」
そんで。
ひとりの客が、帰り際に言うたんじゃ。
「旦はん、ここ、何どきまでやった?」
「へぇ、子ぇ二つで」
「…今、子ぇ四つ、やけんど」
話に夢中で、商いを半時(1時間)も伸ばしてしもた、ちゅう話しじゃ。
あー、おそろしかぁ。
「ん…ぜいらむ、ちゅう空想絵絡繰り、あったやろ」
「…雨宮慶太!」
「旦はん、さすがよー知っとるわ」
まだ終わらん。。。
