池月映が、本の森等から数冊の本を出している。

 

 高校生時代から、武術・格闘技関係の書籍や雑誌を何十年と見続けてきた自分からすると、「何か、この雰囲気のイラストや文章、以前に体験したことがあるぞ・・・」と思うことが、ときどきある。

 アナロジー感覚が研ぎ澄まされてくると言うか、元ネタまで推測できるときもないことはない。

 

 まず、強調しておかなくてはならないのは、武田惣角は合気道の武道家ではなく、大東流(合気柔術)の武術家であることである。その上で1冊ずつ表紙絵を見ていこう。

 

まず、1作目、『会津の武田惣角』。

背の低そうな武術家のシルエットが見えるが、この横顔のシルエットの元ネタは、養神館合気道の塩田剛三ではなかろうか。

 

 

次に、2作目、『合気の発見』。

合気道と大東流の両方を修行したことのある指導者が増える中、一概には言えないかもしれないが、このような相手を円転させながらの入り身投げは、合気会系の合気道の気がする。ここまで円転させる(相手が小走りになる)大東流は、珍しい。

 

 

そして、3作目、『合気の創始者 武田惣角』。

その髪型と、細身のシルエット、足の位置等から、振武舘の黒田鉄山を連想してしまう。ひょっとすると、あの髪型は、若い頃の植芝守央道主(合気会)かもしれない。それから、このイラストの描き方は、「死人」の「左前」に見えてしまう。

 

 

※関連リンク先

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