前回の『パックマン』に続き、「『ゲームセンターあらし』雑感」で述べた箇条書きのうち、

 

https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12629868756.html

 

 ナムコの『ギャラクシアン』の件を改めて取り出して掲載する。

 

●自分は、『スペースインベーダー』の自機は地上を左右に移動する「砲台」で、『ギャラクシアン』の自機は宇宙空間を飛行する「ギャラクシップ」と言う名称の乗り物だと思っていた。

 

●『ゲームセンターあらし』の「大決戦!!水中必殺技(『コロコロコミック』1980年7月号)」」の巻では、「あ、あらしくんのビーム砲がかくじつにエイリアンを~~~っ!!」とのセリフがあり、驚く。「宇宙船」ではなく「砲台」だったのか…

 

●宇宙戦艦ヤマトを戦艦ではなく、波動砲の砲台とみなすようなもの?あるいは、宇宙に反射望遠鏡が浮いているハッブル宇宙望遠鏡のイメージ?

 

●そして、改めてWikipediaの『ギャラクシアン』の項を読むと、「砲台」との記載があるではないか。

 

●アーケード版『ドンキーコング』のマイキャラも、当初は「マリオ」という名前がなく、「ジャンプマン」や「ミスター・ビデオゲーム」と呼ばれていた。ひょっとして、「ギャラクシップ」も後付け設定?!

 

●改めて調べてみたが、1996年6月21日発売の『ナムコミュージアム VOL.3』の説明書では「ギャラクシップ」となっている。

 

●1995年5月1日発行の『帰って来た名作ゲーム 1978~1987』では、『自機には「ギャラクシップ」、発射する弾には、「コスミックミサイル」という名称がついている。単なる「砲台」、「弾」ではないのだ。』とある。ただし、2020年8月31日に復刻された『ALL ABOUT namco (ナムコゲームのすべて) 令和版(もともとは、1985年10月に発行された月刊マイコンBASICマガジンの別冊)』では、「コスミックミサイル」ではなく「ビーム砲」となている。

 

●1984年9月7日発売のファミコン版『ギャラクシアン』の説明書では、「ギャラクシップ(銀河系防衛軍が宇宙に誇る中型迎撃機)」とある。

 

●2020年8月31日に復刻された『ALL ABOUT namco (ナムコゲームのすべて) 令和版(もともとは、1985年10月に発行された月刊マイコンBASICマガジンの別冊)』では、執筆者が複数のためか、表記に混乱が見られる。ひょっとすると、当時の各説明書の表記に準じている可能性もある。アーケード版の項では「ギャラクシップ」、ファミコン版の項でも「ギャラクシップ」、FM-7/NEW7/FM-77版の項では「スペース・シップ(自機)」、MSX版の項では「自機」、MZ-700/1200版の項では「ギャラクシップ」、PC-6001mkII/SR版の項でも「ギャラクシップ」、PC-8001mkII版の項でも「ギャラクシップ」とある。PC-8801mkII版の項では「スペース・シップ"ギャラクシップ”」と普通名詞と固有名詞の両方が記載されている。X1版では「ギャラック・シップ」とある。

 

 

●この際なので、インターネット上にあるアーケード版『ギャラクシアン』のインストラクションカードを画像検索してみた。偽造・改変されていなければとの前提で、日本版においては「スペースロケット」、海外版においては「SPACE ROCKET」となっている。「スペースロケット」→「宇宙船」→「乗り物」ではないか。「スペースロケット」は普通名詞で、固有名詞の「ギャラクシップ」は後から付けられたか。

 

 

 

※関連リンク先

「モンスター」なのか「ゴースト」なのか「パワーエサ」なのか「パワークッキー」なのか『パックマン』

https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12629959960.html