前回、「『ゲームセンターあらし』雑感」で述べた箇条書きのうち、

 

https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12629868756.html

 

 ナムコの『パックマン』の件を改めて取り出して掲載する(今年は『パックマン』40周年!)。

 

●自分は、『パックマン』の敵は「モンスター」、パワーアップアイテムは「パワーエサ」だと思っていた。

 

●『ゲームセンターあらし』の初出時(「黄金のテレビゲーム」の巻/『コロコロコミック』冬の増刊号/1980年12月22日発売)のゲーム解説では、「モンスター」ではなく「オバケ」、「パワーエサ」ではなく「パワーアップの実」。

 

●『パックマン』初出以降にあたる「TVゲームスパイ大作戦(『コロコロコミック』1981年1月号)」の巻のゲーム解説では「オバケ」だが、吹き出しには「せめよせるモンスターの攻撃をかわしながら」とあり、「あらし最大の弱点は?!(『コロコロコミック』1981年1月号)」の巻の吹き出しには「モンスター連続四ひきいただき~~~っ!」のセリフがある。

 

●ところが、今どきの子供たちに聞くと「モンスター」ではなく「ゴースト」、「パワーエサ」ではなく「パワークッキー」だと言う。

 

●2015年9月12日に日本公開の映画『ピクセル』でも「ゴースト」と呼ばれており、海外ではあの容姿は「ゴースト(幽霊)」なのだろう。同映画では、「パワーエサ」も「パワークッキー」と呼ばれている。現在のパックマン系ゲームでは、「ゴースト」と「パワークッキー」が世界標準の模様。

 

●改めて調べてみたが、1995年11月22日発売の『ナムコミュージアム VOL.1』の説明書では「モンスター」と「パワーエサ」となっている。1999年12月2日発売の『パックマンワールド 20thアニバーサリー』の説明書では「ゴースト」と「パワーエサ」となっており、「ゴースト」とは別のキャラクターとして「モンスター」が存在する。

 

●1995年5月1日発行の『帰って来た名作ゲーム 1978~1987』では、「モンスター」と「パワーエサ」になっている。

 

●1984年11月2日に発売されたファミコン版『パックマン』の説明書では、「モンスター」と「パワーエサ」になっている。

 

●2020年8月31日に復刻された『ALL ABOUT namco (ナムコゲームのすべて) 令和版』では、「モンスター」と「パワーエサ」になっている。もともとは、1985年10月に発行された月刊マイコンBASICマガジンの別冊。

 

●この際なので、インターネット上にあるアーケード版『パックマン』のインストラクションカードを画像検索してみた。偽造・改変されていなければとの前提で、日本版においては「モンスター」と「パワーエサ」、海外版においては「モンスターズ(MONSTERS)」と「パワー(POWER)」となっている。当初『PUCKMAN』だったスペルが『PACMAN』になった経緯についてはここでは述べないので、他のサイトで調べてほしい。

 

 

 

※関連リンク先

『ギャラクシアン』、「ギャラクシップ(宇宙船)」なのか、「砲台」なのか?

https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12630293972.html