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前回と比較して、少しは青かった六甲山最高峰の空。
 
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1999年(17年前!)購入の登山靴、よくぞここまで持ちこたえてくれました!
 
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見ての通り、靴底の溝、凹凸が、摩耗でほぼなくなっている。擦り切れた踵部分は、靴の補修剤で何とかした。
 
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戦後から1992年まで、最高地点には米軍の通信基地があり、一般人はこの画像地点までしか立ち入りできなかった。
 
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六甲ガーデンテラスの見晴らしの塔と、自然体感展望台・六甲枝垂れ。
 
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帰りのみ、六甲ケーブルを使用。
 
 
 1年半ほど前に、六甲山最高峰には訪れたのですが、
 
 3点ほど、自分の中でひっかかることがありました。
 1点目は、六甲道駅から、バスやケーブルカー等を使わずに、自分の足で最高峰まで行ったには行ったのですが、2日間に分けて歩いてしまったこと。
 2点目は、1999年と2000年に屋久島を訪れているのですが、屋久島トレッキングのために購入した登山靴が、今回の画像の靴です。屋久島へ行く前に、試し履きで六甲山をアイスロードから歩いて、山上へ2回ほど行きました。ところが、2014年夏の台風のため、土砂崩れでアイスロードは、この4月まで通行禁止となったまま。思い出の靴で、思い出のアイスロードを追想できなかったこと。
 3点目は、前回は2日とも天候が今ひとつで、展望も、肌に感じる風も残念だったこと。
 
 昨年7月には、伯耆大山に登りました。
 
 このときの2大テーマが、
 
『あのときの自分に、逢いに行きます』と、
 
『マイシューズへ、ご褒美の大山を』でしたので、
 
 今回の2大テーマは、
 
『17年前の自分に、逢いに行きます』と、
 
『マイシューズへ、ご褒美の六甲山最高峰を』です。
 
 自分には、山歩きをほとんどしていない空白期間が約10年ほどあったのですが、それにしても17年間履き続けられた登山靴と言うのは、すごいと思います。完全に靴の内側が、自分の足のフォルムにフィットしていて、まるで自己の体の一部のようで、とても愛着を感じます。山頂で靴が破損して、下山できないような真似はしたくないので、今回の六甲山トレッキングで、この靴には隠居してもらいますが、近所の低山歩きには、まだ使用するつもりがあります。
 
 あまり、アウトドアグッズのブランドには無頓着なのですが、17年間経っても化学反応で靴底等がボロボロにならず、いまだに踵や爪先部分が破れない靴はすごいと思います。よく見ると「GANTRAI」のロゴが入っています。ネットで軽く調べてみると、当時のアシックスのトレッキングシューズのブランド名と推測されます。当時1万円くらいだったでしょうか。これだけ持ちこたえれば、良い買い物だったと言うことです。
 
 さて、今回もJR六甲道駅から徒歩で六甲ケーブル下駅まで歩き(1999年のときはバスを使用)、新六甲大橋付近からアイスロード(前ヶ辻道)を登りました。昔に二度登っただけで、記憶は曖昧な部分もありましたが、2014年夏の台風の爪痕は大きく、新たに整備された木製階段、金属製の梯子(階段?)、コンクリートで固められた斜面等があり、土と石と倒木が、高い所から低いところへと流れ落ちた形跡が散見されました。最近整備された部分もあれば、おそらく江戸や明治の頃から変わっていないであろう、落ち葉と土と石ころの部分もある道でした。いたるところで、小川のせせらぎが聞こえるのが楽しかったです。しかも今の時季は、ウグイスやシジュウカラ、キビタキらがコーラスしまくっています。ただし前半は、表六甲ドライブウェイの騒音も聞こえるので、興醒めです。平日のため、アイスロードでは全く人間と会うことなく、アイスロードの自然独占でした。良く考えれば、江戸や明治の人はみな、バスやケーブルカーやロープウェイを使用せずに、六甲山上まで歩いていたのだろうな、昔に思いを馳せました。 
 
 アイスロードを終えて、前ヶ辻→六甲オルゴールミュージアム→六甲高山植物園→六甲ガーデンテラスと移動して、ひとまず水分補給。山上にたくさん自動販売機があるので、便利です。さらに極楽茶屋跡を経由して六甲山縦走路を通って、六甲山最高峰を目指しました。六甲山縦走路は、明石神戸宝塚線(兵庫県道16号)と言う自動車様道路を何度も左右に交差するグニャグニャ道となっており、前回はできるだけ土の道(縦走路)を利用しましたが、 明石神戸宝塚線よりもアップダウンが大きく、グニャグニャ道で体力を消耗するため、今回は何度か自動車道を歩いてショートカットしました。
 最高峰は、前回よりも天気がよく青空でしたが、空気中の水蒸気が多いのか、神戸市街はかなり霞んで見えました。やはり、展望は秋か冬の午後でしょうか。JR六甲道駅を標高約22メートルとすると、最高峰931.25メートルまでの標高差約910メートルを、登ったり下りたりしながら1日で歩いたことになります。
 
 昨年夏に摩耶山を登ったときの収穫は、「キビタキがさえずるところを、肉眼で確認できたこと」でしたが、今回の収穫は「ウグイスがさえずるところを、肉眼で確認できたこと」です。知っている方も多いと思いますが、ホオジロ等は樹木のてっぺんでさえずるため、簡単に発見・観察できますが、ウグイスは藪の中、茂みの中でさえずるため、「声はすれども姿は見えず」が、大半の場合なのです。野鳥を見慣れない人が、ウグイスを見たと思った場合、たいていメジロを見て勘違いしています。古来より、「鶯色」と呼ばれている色は、むしろメジロの色で、ウグイスはあれほどの緑色をしていません。スズメとメジロの中間のような色をしています。
 
 下山は、神戸ゴルフ倶楽部の間を通り、六甲ケーブルと市バスを利用して戻りました。
 
 
 
 
 
 
 
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