好きな食べ物は?
そう訊かれると、いくつかの候補の中のひとつがお鮨。
しかし、若い頃は特別に好きという訳でもなかった。
そんな私を一変させてくれたのがこのお店。
最初にこの店のお寿司を食べたとき、まさに体中に衝撃が走ったほど。
お店紹介
明治13年創業の老舗で、江戸前鮨の発展に大きく貢献した名店。
毛抜鮓、松が鮨、与兵衛寿司だ。
吉野鮨の初代は、にぎり鮨を考案した与兵衛寿司の華屋与兵衛の弟子で、元祖の技を今に伝えている。
お品書き
「おきまり」はにぎりとちらしだけで、足りなければ「おこのみ」で追加すればいい。
1,980円は8貫、2,530円は9貫、3,080円は10貫、3,630円は11貫。
お好みで追加もしたいので10貫と赤だし。それに煮蛤と小肌を追加。
きちんと袴を穿いて登場の桜正宗。
私は普段はウイスキーかスピリッツなど洋酒系が好みだが、料亭や鮨屋、蕎麦屋では清酒以外は飲まない。
お鮨登場
それではいただきます![割り箸](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/257.gif)
![割り箸](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/257.gif)
これだけでもこの店に通う価値がある。
鮨は「種が四割、酢飯が六割」といわれるほど、種、酢飯、山葵のバランスが重要だが、酢と塩のみの酢飯は鮨本来の味を楽しませてくれる。
このあたりの詳しい事は、鮨の研究家として有名だった三代目の著書「鮓・鮨・すしーすしの辞典」に詳しく書かれている。
芝海老のすり身の自然な甘さが素晴らしい玉子焼き。
馬に乗る時に使う鞍に似ているので「鞍掛け」といわれる手法だ。
なにせ冷蔵庫がない時代に誕生した料理だからね。
煮る、焼く、〆るなど、仕事をほどこすのが本当の江戸前のにぎり鮨。
その意味で、小肌、玉子焼き、穴子を食べてみるとその店の実力が分かるというが、この穴子だけでも違いが分かるというもの
おきまりを食べ終えて私の胃の中はにぎり2貫分の隙間がある。
おこのみで小肌と煮蛤のを注文。
「鮨は庶民の食べ物」の心を代々大切にしている吉野鮨さん。
伝統にこだわる老舗のお店だが、サンダル履きで行ける庶民的な雰囲気が魅力。
今日も美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
本日のお店動画コーナー
お店情報 ★★★
・吉野鮨本店
・東京都中央区日本橋3-8-11
・https://www.yoshinozushi.net/
・営業時間 11:00~14:00/16:30~21:30
・店休日 日、祝日