キッチンＡＢＣ（池袋）のオムカツカレー

ファミレスの全国進出や後継者不足で次々と姿を消していった「洋食屋」。

昔はどんな町にもあったものだがいまや絶滅危惧種で、１軒も洋食屋がない町も少なくない。

しかし、唯一の例外が「池袋」。

私の知る限りでも50軒以上の洋食屋がひしめき合い、若者がこぞって押し寄せる。

昭和44年創業のキッチン「ＡＢＣ」さん。

池袋駅の東口と西口にあり、私がよく通うのは東口店。

オープン直前の訪問だったがすでに10名ほどの行列。

1巡目でテーブル席にご案内。

店内は昭和の歌謡曲が流れている。

オムカツカレーを注文。

ビールしか選択肢がないのは残残念。せめてワインは置いてほしいものだ。

●オムカツカレー（１,２５０円）

「かわいい～」とか「きれ～い」とか微塵も感じない豪快な真っ黒カレー。

それではいただきます

具だくさん豚汁。

サラダもたっぷり。手作りのオリジナルドレッシングでいただきます。

最近は「厚切りとんかつ」ばかり食べていたが、カツカレーに合う厚さ。

サクサクの衣とジューシーなお肉。それにカレーの深い味。

お肉や野菜を形がなくなるまで煮込んだスパイシーながらもマイルドなカレー。

「キッチン南海」とともに、日本を代表する真っ黒くろすけカレーだ。

通常この組み合わせだと白ごはんが一般的だが、ライスはドライカレー。

これだけでも十分美味いのだが、真っ黒カレーとの二重唱は絶妙のハーモニー。

とんかつ、オムレツ、ドライカレーをまとめて口に入れると歓喜の大合唱。

目が合うと、「いつもありがとごうざいます」と店長の元気ななあいさつ、女性スタッフも「暑い中、ご来店ありがとうございます」とすべてのお客に声をかけ、元気を与えてくれる。

いつも美味しい食事に感謝を込めて、

「ごちそうさま！」

本日のお店宣伝コーナー

・キッチンABC 池袋東口店
・東京都豊島区南池袋2-16-2
・https://tf-abc.co.jp/
・営業時間 11:00～22:00
・店休日　無休