★★★・尾張屋のおかめそば | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

あけましておめでとうございます。
 
今年も街の巨匠達に感謝しつつ美味しい料理やお酒を楽しみ、時には毒舌というスパイスをたっぷり振りかけて記事を書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。
 
大晦日は年越しそばを食べた人も多かったことでしょう。
 
「年越しそば」と一口に言っても地方によっても風習があり違いがあるが、東京では「おかめ」を食べる人が多い。
 
お正月らしく華やかでめでたいのがその理由だろう。
 
ただし、年越しそばは夜に食べるのはいけません。
 
昼間かせいぜい夕方までにしとかないと運が逃げちゃうよ。

 

  お店紹介

 
浅草の「尾張屋本店」さん。
 
明治3年創業。浅草を代表するお蕎麦屋さん。
 
秋の松茸と年越しそばはこの店で過ごすことが毎年の恒例。
 
オープン1時間半前に一番乗りで到着。
 
開店の時間になると最後尾が見えないほど長蛇の列。
 
先陣切って入店。
 
あっという間に1階、2階席が埋まる。
 
「お銚子1本~」と、あちこちで花番さんの注文が通る。
 
観光客が多い支店と違い本店は昔ながらの地元の食通が多いので、蕎麦屋へ入っていきなり蕎麦を注文するような野暮な客はいない。
 
蕎麦前を楽しんでから年越し蕎麦だ。
 
●貝柱おろし和え(1,200円)
 
蕎麦前は「笹の川」の熱燗と「貝柱おろし和え」。
 
福島県の「笹の川」。 
 
一合瓶とは言え浅草の蕎麦屋では裸で出てくることはない。キチンと袴を穿いて登場だ。
 
それに栓を抜いたばかりなのがいい。
 
そば味噌を一舐めしてグイと飲む。

 

青柳の貝柱。
 
何もいうことはありません。
 
私はいま。今年最高の幸せを楽しんでます。
 
もう少し飲みたいが、外には寒空の中に並んでいる人もいるので、だらだらと飲むのは野暮というもの。

 

  お品書き

 
お酒をもう一本追加し、今年の総決算のおかめを注文。

 

  お料理到着

 
●おかめ(1,200円)
 
江戸時代の末期、下谷七軒町にあった「太田庵」で誕生したおかめそば。
 
おかめの顔は決まりはなく店によって違う。 
 
尾張名古屋は美人が多いことでも知られているように、尾張屋は美人系のおかめ顔。
 

それではいただきます

 
悪い運は今年中にすべて燃やしてしまえと七色をパッパッパ・・・ 
 
汁を飲むとため息が出る旨さ。
 
最近は手打ちだ十割だと蕎麦にばかりこだわる店も多いけど、いちばん大事なのは汁だよ。
 
かわいい島田湯葉のリボンとカイワレのかんざし。
 
だって女の子だもん。
 
左右の目は鈴廣の蒲鉾。
 
右のほっぺはナルト。
 
左のほっぺはお麩。たっぷりの汁を吸って美味いのなんの。
 
スーッとたけのこの鼻筋の通った粋な美人。
 
昔から美人の条件は鼻がまっすぐで左右対称なのが理想だそうな。
 
お口はふんわり玉子焼き。
 
百数十年の歴史を感じる蕎麦も文句なし。
 
蕎麦を食べ終わると、刻み葱の出番。
 
年越しそばというのは残しちゃいけないんだ。
 
来年の年越しそばも笑顔で迎えたいものだ。
 

美味しい食事をいただき感謝をこめて

「ごちそうさま!」

 

本日の名曲コーナー 

 

 

 

 

アンドレ・リュウのマーストリヒト公演から「シュトラウス&CO」。

 
この楽団は尾張屋のおかめも驚く美人揃い。

 

 お店情報 ★★★

・尾張屋本店

・東京都台東区浅草1-7-1
・https://g615000.gorp.jp/
・営業時間 11:30~20:00

 

・店休日 金曜日