あけましておめでとうございます。
大晦日は年越しそばを食べた人も多かったことでしょう。
「年越しそば」と一口に言っても地方によっても風習があり違いがあるが、東京では「おかめ」を食べる人が多い。
お正月らしく華やかでめでたいのがその理由だろう。
ただし、年越しそばは夜に食べるのはいけません。
昼間かせいぜい夕方までにしとかないと運が逃げちゃうよ。
お店紹介
明治3年創業。浅草を代表するお蕎麦屋さん。
秋の松茸と年越しそばはこの店で過ごすことが毎年の恒例。
オープン1時間半前に一番乗りで到着。
開店の時間になると最後尾が見えないほど長蛇の列。
あっという間に1階、2階席が埋まる。
「お銚子1本~」と、あちこちで花番さんの注文が通る。
観光客が多い支店と違い本店は昔ながらの地元の食通が多いので、蕎麦屋へ入っていきなり蕎麦を注文するような野暮な客はいない。
蕎麦前を楽しんでから年越し蕎麦だ。
蕎麦前は「笹の川」の熱燗と「貝柱おろし和え」。
一合瓶とは言え浅草の蕎麦屋では裸で出てくることはない。キチンと袴を穿いて登場だ。
それに栓を抜いたばかりなのがいい。
青柳の貝柱。
私はいま。今年最高の幸せを楽しんでます。
もう少し飲みたいが、外には寒空の中に並んでいる人もいるので、だらだらと飲むのは野暮というもの。
お品書き
お料理到着
おかめの顔は決まりはなく店によって違う。
尾張名古屋は美人が多いことでも知られているように、尾張屋は美人系のおかめ顔。
それではいただきます
最近は手打ちだ十割だと蕎麦にばかりこだわる店も多いけど、いちばん大事なのは汁だよ。
かわいい島田湯葉のリボンとカイワレのかんざし。
だって女の子だもん。
左右の目は鈴廣の蒲鉾。
右のほっぺはナルト。
左のほっぺはお麩。たっぷりの汁を吸って美味いのなんの。
スーッとたけのこの鼻筋の通った粋な美人。
昔から美人の条件は鼻がまっすぐで左右対称なのが理想だそうな。
お口はふんわり玉子焼き。
年越しそばというのは残しちゃいけないんだ。
来年の年越しそばも笑顔で迎えたいものだ。
美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
本日の名曲コーナー
アンドレ・リュウのマーストリヒト公演から「シュトラウス&CO」。
この楽団は尾張屋のおかめも驚く美人揃い。
お店情報 ★★★
・尾張屋本店
・東京都台東区浅草1-7-1
・https://g615000.gorp.jp/
・営業時間 11:30~20:00
・店休日 金曜日