なかよし（水道橋）の肉じゃが定食

私が若かりし頃、テレビや雑誌の若い女性へのインタビューでは「美味しい肉じゃがが作れるお嫁さんになりたいです」という答えばかりだった。

そう思ってなくてもそう答えた。

いまの若い女性はどう答えるのだろう？

「レンチンだから楽ち～ん」

「めんつゆで煮込むから簡単」

こんな答えが返ってこないことを願う。

水道橋の東京歯科大のお隣ににあるお店。

  お店紹介

 

定食屋「土鍋炊きなよかし」さん。

 

お店のウリは炊きたての土鍋ごはん。

 

カウンター席だけの店内はサラリーマンでびっしり。

  メニュー

 

いつの間にか券売機に変わったようだ。

秋鮭のバター焼きと迷いつつ肉じゃが定食に生玉子を注文。

 

前回も書いたが定食屋は水じゃなくお茶にしてほしい。

  お料理到着

 

●肉じゃが定食＋生玉子（９００円＋５０円）

 

肉じゃがは元々日本にあった料理ではない。

明治も終盤の頃、舞鶴の鎮守府長官だった東郷平八郎。

若い頃に留学先のイギリスで食べたビーフシチューの味が忘れられない。

陸軍の食事は当番だが海軍は専属の料理兵がいる。

ビーフシューのことを丁寧に説明して同じものを作ってほしいとの命令。

しかし、料理兵はビーフシチューもデミグラスソースも見たことがない。

長官に指示された材料で煮込み料理を作ったらこうなりましたというのが肉じゃが。

東郷長官はこれじゃない！と言いたかっただろうが、これはこれで生涯大好物だったそうだ。
 

それではいただきます

 

いいお出汁だね。

 

小皿料理はそぼろの厚揚げ煮込みと春雨サラダ。

 

お待たせしました。肉じゃが入刀！

 

決して高級な料理ではない素朴な家庭の味。

ＴＫＧは混ぜすぎちゃいけない。

 

玉子を崩し、醤油を垂らしたら大きく２回混ぜて完成。

土鍋で炊いたごはんがこの店のウリなのだが手を抜いたな。

水加減だ。

土鍋炊きの良さは何も生かされず、きちんとした炊飯器で炊いた方がはるかにマシ。

過去２回の訪問ではふっくらツヤツヤのごはんだったので、たまたまのイレギュラーと思いたい。

ごはんのお代わりも無料なのでお腹を空かせた大学生も嬉しいだろう。

  まとめ

水道橋駅から白山通りを神保町方面へ歩くと大学とアジア各国の料理店が軒を連ねている。

この年の夏にはそれらを丸ごと食べ歩く企画をやったが、なにもアジア料理店だけではない。

和食や洋食の名店も多いのでランチにはお勧めだ。

美味しい食事をいただき感謝をこめて

「ごちそうさま！」

 本日のお店

・恵比寿 土鍋炊ごはん なかよし 水道橋店
・東京都千代田区神田三崎町2-1-16