長崎(三軒茶屋)のちゃんぽん | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

今日も元気に秋の新規開拓に精を出す。
 
朝ドラの「ちむどんどん」では横浜の鶴見は「リトル沖縄」としてドラマの舞台になっているが、東京にはリトル〇〇は他にもある。
 
渋谷は「リトル宮崎」だし、三軒茶屋は「リトル長崎」。

 

  お店紹介

 
昭和51年創業の「長崎」さん。
 
カウンター9席だけの小さなお店だ。
 
きたなシュラン三ツ星?
 
確かに店は古いけど厨房のステンレスはピカピカに磨き上げられて清潔感もあるよ。
 
今日のお腹はペコペコ。
 
ちゃんぽん・半チャーハンのセットを注文。
 
体内消毒も欠かせません。
 
ここでお母さんと5歳ぐらいの女の子が入店。
 
「煮込み定食って何ですか?」
 
「モツなんですけど初めてでしたら味見をどうぞ」
 
「お客さんもどうぞ!お酒に合いますよ」
 
「オー・マイ・ガァーーッ!」
 
茄子は嫌いだけどその気になれば食べれる。でもモツは絶対にムリ。
 
朝鮮人じゃあるまいし生き物の内臓まで食べるのは日本人の誇りが許さない。
 
とはいっても、それじゃ愛想がなさずぎだし、サービスで出してくれた店主に申し訳ない。
 
左手に日本酒を握りしめ、もつ煮を口に入れたらすかざず流し込む。
 
60年近く生きてきてモツ初体験がこのような形で訪れるとは思いもよらなかった。
 
あっという間に日本酒もなくなったのでもう一本。

 

  料理到着

 
●ちゃんぽん・半チャーハン(1,100円)
 
東京に住む長崎出身者が大絶賛する長崎ちゃんぽん。
 
半チャーハンといってもこのボリュームは嘘偽りありだ。
 
田舎の食堂では半チャーハンといって本当に半だと「ケチくせぇ店だな」となるので、全の2/3ぐらいが一般的。
 
それではいただきます割り箸
 
コショウをパッパッパッ・・・
 
一口に長崎ちゃんぽんと云っても味は同じじゃない。
 
長崎市内の飲食店でも百の店があれば百の味がある。
 
スープはあっさり系。
 
2杯3杯と飲むと深い味わいが口の中に広がる。
 
具は豚肉、エビ、イカ、あさり、キクラゲ、赤はんぺん、薩摩揚げ、竹輪、キャベツ、もやしなど。
 
これだけでも酒の肴にもなる。
 
唐灰汁を使った長崎直送の本物のちゃんぽん麺
 
長崎まで行かなくても食べられる本場の味。
 
後半戦はウスター―ソースで味変するのが夢ちゃん流。
 
卓上の紅生姜や梅干しはお好みで食べ放題。
 
しっとり系の懐かしチャーハン。

 

  まとめ

長崎出身で長崎で修業を積んだサービス精神豊富な店主と笑顔が可愛いおかみさん。

 
50年近い間、毎日毎日夫婦でちゃんぽんを作り続けてきたのだろう。
 
こんな人生も羨ましいなと思った。
 
それに60年近く守り通した大切なものを奪われたかのようなモツ初体験もあって、何かと思い出に残りそうな1日だった。
 

美味しい食事をいただき感謝をこめて

「ごちそうさま!」

 

お店

・長崎
・東京都世田谷区三軒茶屋2-15-1