力餅食堂(大阪)/ちらしとおはぎ | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

関西出張2日目。
 
玉造の商店街を歩く。
 
大阪の下町らしい何ともシブイ商店街だ。
 
おはぎの幟に足が止まる。
 
朝ドラの「カムカムエブリバディ」を思い出し、奥から安子の「美味しくな~れ」のまじないが聞こたような気がしたのだ。
 
きれいに磨き上げられた商品ケースを見て決心がついた。
 
店内は比較的年齢は高めだが玉造マダムたちで賑わっている。
 
周りはうどんを食べている客が多いようだ。
 
昨日のカツ丼や夜に連れて行ってもらった焼肉で胃ももたれ気味なのでちらしとおはぎセットを注文。
 
昨夜のお酒もよかったけどや熱いお茶も旨いものだなぁ。
 
●ちらし+おはぎ(300円+240円)
 
東京では「ちらしずし」は魚介類の宝庫なのだが、西の地方では魚介類が入らない。
 
今日に限っては却ってそれがありがたい。
 
あんこときなこのおはぎ。
 
東京では春の秋のお彼岸の時期しか販売されないが、大阪では年間を通して提供する店が多いそうだ。
 
私の婆さんも春と秋のお彼岸は牡丹餅やおはぎをこしらえていたけど、なぜかこのジャンルは婆さん担当。
 
田舎者なのでサイズが大きくて大量に作るのもだから、ご近所さんにおすそ分け。ご近所さんも大量に作るからおすそ分けに行って帰りは貰う立場にもなる。
 
あの習慣はいまだに理解できないものだ。
 
それではいただきます割り箸
 
家庭の味というかおばあちゃんの手料理のような懐かしい味。
 
ごはんの食感がいいのは酢飯の中にご飯粒大に切った蒲鉾のおかげ。
 
お待たせしました。おはぎ入刀!
 
カムカムエブリバディでは亡き父の念願だった「たちばな」の再建は叶わなかったが、最終回では親子孫の3人が「美味しゅうな~れ」と小豆を炊くシーンは感動ものだった、
 
「たちばな」のおはぎは食べたことないけど引けを取らない美味しいおはぎだ。
 
砂糖が甘さを主張することなく小豆の旨さが前面に押し出してくる。
 
きな粉のおはぎも文句のつけようがない逸品。
 
地味だけど実家に帰ったかのような癒し系のお店だった。
 
商店街の抽選会場もシブイね。
 

美味しい食事に感謝をこめて

「ごちそうさま!」
 

【お店】
・力餅食堂
・大阪府大阪市天王寺区玉造元町3-20 玉造日の出通り商店街