「寒い冬はこれを食べて温まろう!」
企画第5弾は、『牛鍋』。
明治19年創業の老舗牛鍋屋「米久本店」さん。
去年の冬も訪問し、夢ちゃんが選ぶ年間ランチグランプリに輝いた名店。
明治の文明開化の時代から牛鍋屋が繁盛した浅草で、今半、ちんや、そして米久が現代まで続く浅草の牛鍋御三家。
ガラガラガラと引き戸を開けると下足番が履物を預かってくれる。
下足札を預かり、「一名様ごあんな~い」と太鼓がド~ン!
2人ならドンドン、3名様ならドンドンドン。
武漢ウィルスの影響かお客は数名の淋しい店内。
座敷もいいけどテーブル席に案内してもらった。
なぜかミッキーマウスの額縁。
品書きは牛鍋のみ。
最近は「すき焼き」という言い方が一般的だが、ここでは昔のままの「牛鍋」。
「上の牛鍋とごはん、味噌汁、お新香をお願いね」
「あっ、それからお燗1本」
靴の預かり証の木札を「下足札」というが、東京でも見かけることが少なくなった。
都内で桜正宗を出す店は日本橋の「吉野鮨」とこの店しか知らないがいい選択だ。
お燗の温度も最適。
お通しは牛肉の佃煮。
お肉はもちろん国産和牛。
特上は脂が多すぎるので上の方が好みなのだ。
ざくはネギ、白滝、焼き豆腐、春菊と必要なものはそろっているが余計なものは入らない。
最初はお運びさんが焼いてくれる。
割り下を加えグツグツ。
●上の牛鍋+食事セット(3,160円+960円)
お食事セット。
ツヤツヤご飯に、豆腐の味噌汁、それに昔のままのぬか漬け。
よし、もう食べごろだ。
生玉子に潜らせ、フーフー・・・
ただ柔らかいだけじゃなく、肉の旨さが素晴らしい。
お運びさんが焼いてくれるのは最初だけなので後半戦は自分で作る。
割り下を足して肉と野菜を煮込んでいき、春菊はさっと火を通すだけでいい。
ごはんの上に乗っけてすき焼き丼でどうだ。
完食しお茶が運ばれてきた頃にはお腹もパンパン。
美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【本日の名曲コーナー】
週末はドボルザークの新世界シンフォニーとアンドレ・リュウのステージの紹介。
ヤロミール・ヴェイヴォダ作曲の「ビア樽ポルカ」
日本では藤山一郎がカバーし大ヒットした愉快な曲。
【お店】 ★
・米久本店
・東京都台東区浅草2-17-10