昨日の続き・・・
今年2回目の関西出張。
大阪の翌日は滋賀県なので、宿は京都に取った。
京都に泊まる時の常宿は京都の烏丸御池。
早速夜のお楽しみをと京料理の「和食晴ル」さんを目指すと去年移転されたらしい。
仕方がないので周辺を探検。
んっ!?
夢ちゃんアンテナがビンビン反応するではないか。
BAR「K家」さん。
一元さんを拒むような玄関をどかどかと進み、一度深呼吸して引き戸を開ける。
静かな時が流れる店内。
中庭が眺められる純和風のBARだ。
●ジントニック
とりあえずバーテンダーさんの腕試し。
ジントニックはシンプルであるがゆえにセンスと技術がストレートに味に出る。
一口飲んんで納得の美味さ。
訊けば、銀座のあの有名なBARで修行を積み京都でお店を持ったそうだが、きちんとした店で修行した技術は一生の宝だからね。
ジントニックがダメならこの一杯だけでお店を出るつもりだったが腰を落ち着けて飲めそうだ。
●K家流オールドファッションド
クラシカルなカクテル「オールドファッションド」をK家流にアレンジ。
丸ごと1個のフレッシュオレンジを使ったオリジナルカクテルで、静かに口に運ぶと爽やかな香りと共に品の良いお酒が流れ込んでくる。
カクテルとは違うお酒やフルーツの組み合わせなのだが、並外れたセンスを感じる一杯。
●チャーム
マスカルポーネチーズの蜂蜜掛け。
これもよござんす。
●ジャックローズ
イチゴや、メロンといったフレッシュフルーツの中にザクロを発見。
今年最後のザクロだそうな。
じゃ!というのでジャックローズを作ってもらった。
リキュールやジュースとと搾りたてのフルーツは全く別物。
一日の疲れも癒される。
●スモーキーな利休
最後は温まってお店を出ようと思い、ホットカクテルを所望したところお薦めされたのがこれ。
京都らしく抹茶を使ったこの店オリジナルカクテルなのだが、驚いたのがベースのウイスキー。
なんと、アイラ島の「ラフロイグ」。
正露丸の味と云われるくらい個性が強い。
つまりカクテルには最も不向きなウイスキーをあえて使った。
その為スモーキーな利休となる訳だが、これが実に美味い。
4人のバーテンダーさんもおもてなしの心に満ち、居心地のいい夜だった。
ほろ酔い気分で表へ出るとさすがに京の冬は寒い。
鼻歌混じりに口に出るのは「祇園小唄」
【本日の名曲コーナー】
美空ひばりの歌う「祇園小唄」。
端唄や小唄、民謡もそうだけど、日本の歌ってコブシやビブラートは絶対やっちゃいけないんだ。
私も端唄を習っていた頃は知らず知らずにビブラートが癖になっててよく師匠に叱られたものだ。
そんなことはお構いなしだけど、美空ひばりじゃ仕方がない。それ以上に情緒があるよね。
美味しい酒をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】
・Bar K家 本館
・京都府京都市中京区六角通御幸町西入ル八百屋町103