BARオリエントエクスプレス(池袋) / ブルボンルージュ | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

昨日から年末年始の冬休みに入った。


とりあえずやることと言えば年末恒例の「第九」。

 

東京芸術劇場での特別公演に行ってきた。

 

指揮は「炎のコバケン」こと小林研一郎、演奏は日本フィルハーモニー交響楽団。


プログラム
・J.S.バッハ:前奏曲 ト長調
・J.S.バッハ:新年のコラール 神の恵みを共にたたえん
・J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調
        (以上3曲、オルガン独奏)
・ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 《合唱》

 

石丸由佳さんのバッハのオルガン演奏は、重厚なパイプオルガンの音に圧倒される名演奏だった。

 

ファミレスのランチのような教科書通りで面白みのない最近の第九の演奏は、聴いているうちに退屈さえ覚えるのだが、コバケンにはコテンパンにやられたね。

 

フルトべングラーやワルターの大巨匠時代の音楽を彷彿とさせる大きな音楽で、ある意味やりたい放題だ。

 

しかし音楽は常に深い呼吸をしているので安定感があり、一つ一つの音に血が通っている。

 

ゆったりとしたテンポは常に動き、ホルンやティンパニの打ち込みの凄さに緊張がどんどん高まっていく。

 

まさに魂の音楽と言えよう。

 

昔は勢いで押す指揮者だってイメージだったけど、78歳という年齢からか円熟味を増した名演奏だった。

 

終演後、コンサートの余韻を楽しみつつ向かったのは東京芸術劇場のすぐ裏にあるホテルメトロポリタンのメインバー「オリエントエクスプレス」さん。

 

戦前パリからコンスタンチノーブルまで走った特急列車「オリエントエクスプレス」


旅客機がなかった時代は王侯貴族や富豪しか乗れないような超高級列車で、内装や調度品、料理やサービスも世界最高の豪華さだったそうだ。


その雰囲気を現代に蘇らせたような豪華な雰囲気。

 

オリジナルのカクテルも数多いというのでその方向で攻めてみた。

 

何が出てくるかはバーテンダーおまかせ。
 

●オリエントエクスプレス
 

この店の店名を冠したオリジナルカクテル。
 

深い味わいで堂々としたカクテルだ。
 

チャーム

 

●本日の前菜盛合せ
 

料理はホテル内のレストランから運ばれてくる。

 

フレンチか中華が選べたので洋風でお願いした。
 

●トップオブメトロポリタン

 

メトロポリタンホテルの中でもトップのカクテルってことか。

 

深い味わいなのに切れがいい。

 

第九の第二楽章のイメージかな。
 

●優雅

 

JR東日本ホテルズ内のカクテルコンペティションで本年度最優秀賞を獲得したカクテルだそうな。
 

京都のジンをベースに日本の四季を盛り込んである。

 

春の桜リキュール、夏のスダチリキュール、秋の巨峰酒に、冬の柚子酒。

 

全て日本生まれのお酒だけを使っている。
 

なるほど優雅にして優しさに満ちた第3楽章を聴いているかのよう。
 

●ブルボンルージュ

 

2013年のサントリーカクテルコンクールで最優秀作品賞を受賞したカクテル。

 

左上に写っているのはその時の優勝盾。
 

華やかで濃厚なカクテルでまさにフィナーレにふさわしい。

 

素晴らしい音楽と最高の酒で来年に向けてのたっぷりの元気を貰った。

 

美味しいお酒をいただき感謝を込めて
「ごちそうさま!」


【本日の名曲コーナー】

 

小林研一郎の第九のYouTubeもあるにはあったが、昨日の演奏とはアプローチが全く違ったので第7番のフィナーレを紹介しよう。

 

唸り声を上げながら特急列車のように突き進む「炎のコバケン」の面目躍如の名演。

 

【お店】 
・BARオリエントエクスプレス
・東京都豊島区西池袋1-6-1 ホテルメトロポリタン 2F
https://ikebukuro.metropolitan.jp/index.html