仙臺(神保町)/ ポークカレー | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

もういくつ寝るとお正月。

 

仕事は27日の午前中までだが、今年は休みが長いので今から楽しみ。

 

神保町の洋食屋「仙臺」さん。

 

カウンターだけの店内。


キッチンにはジャムオジサンみたいなシェフと助手の女性。

 

 

メニューを見て驚くのは値段。


えびめしとオムライスは12時30分からなので選択肢はカレーかハヤシライスになる。


450円のポークカレーとコールスローサラダを注文。

 

 

お水は目の前のピッチャーから注ぐシステム。


BGMは勢いのいいドイツの行進曲。


注文して5秒でコールスローが出され、30秒でカレーも出来上がり。

 

 

●ポークカレー+コールスロー(450円+120円)

 

 

漆黒のカレー。


ライスは300gと一般的な店の大盛りサイズだ。


それではいただきますナイフとフォーク

 

 

別注文のコールスローサラダ。
 

福神漬けは卓上の壺から取り分ける。

 

 

噛めばほろりと崩れる柔らかいお肉。


これがゴロゴロ入っているのが嬉しい。

 

 

いかにもたくさんの具材を時間をかけて煮込みましたと主張しているカレーソースはビターな見た目とは違い実にまろやかで上品な味の欧風カレー。


辛さは控えめでどちらかというと甘口。


お腹もいっぱいで大満足。


安い、美味い、ボリュームたっぷりの学生街の王道のカレー。


美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」

 

【本日の名曲コーナー】
年末になると日本中で演奏されるベートーベンの第九。


第4楽章ばかりが有名になってるけど、それよりも私が好きなのは第3楽章。


第4楽章で「このような音楽ではない」とバリトン独唱に否定されるけど、私にとっちゃこの世のものではないと思えるほど美しい音楽。

 

演奏はウィルヘルム・フルトベングラー指揮。ベルリンフィルハーモニー管弦楽団。


録音されたのは1942年。第2次世界大戦のまっだた中で優勢だったドイツ軍にも陰りが見え始めた頃。


事実この演奏会の3年後、ベルリン市民はこの世の地獄を見ることになる。


ベルリンになだれ込んできたロシア兵によって、殺され、奪われ、焼き尽くされた。


「ブロンドのドイツ娘をさらえ、それは諸君の戦利品だ!」、そう命令されたロシア兵の女性への蛮行はすさまじく、残留していたベルリンの女性の50%にあたる13万人(ドイツ全土で200万人)が被害に遭っている。


被害者の女性は4歳から72歳までいたという。


自殺した女性1万人。父親ロシア兵の戸籍を持つ望まれない新生児2万人

 

この日のコンサート会場にいた誰もがそんな悪夢は予想だにしていなかっただろうが、フルトべングラーの作る音楽はまさに人間の魂の響きであり、深い感動に包まれる。

 

【お店】  
・仙臺
・東京都千代田区神田神保町1-64-