京都出張2日目。
仕事は午前中に終わらせたので普段ならそのまま帰るのだが、せっかくの京都なのでもう一泊して翌朝帰ることにした。
湯葉と生麩料理を楽しんだ後は二条城と西本願寺にお参り。
二条城は撮影禁止なので写真はないが、薩摩や長州のテロリスト集団に屈し、大政奉還したトクセンの慶喜公を思うと涙が出てくる。
常々思っていることは、政治や経済の中心は東京以外にはありえないが、御皇室は京都に移ってもらって文化、伝統の中心としていくという考えには大賛成。
つまり江戸時代と同じということだ。
門徒として本願寺にもお参りしたが、浄土真宗は御朱印はないので記念スタンプ。
京都2日目の夜は、洋酒メーカーの人に紹介してもらったお店へ向かった。
Bar「K6」さん。
パーティもできそうな店内はバーカウンターも2本ありBARとは思えない広さ。
●ジントニック
最初に訪問した店ではジントニックを飲むことが多い。
ジン、ライム、トニックウオーターだけのシンプルなカクテルなのだがお店によって全然違うのだ。
いわばバーテンダーの腕試し。
甘さは控えめでキリッとした口あたり。
これはいい。
●チャーム
バーテンダーの話によると、毎月月替わりでオリジナルのカクテルを発表しているそうな。
どんなカクテルか試してみたくてお願いした。
●フリージアスター
日本酒とウオッカベースのカクテルだそうな。
紫のフリージアに浮かぶ星。
フリージアの香りはマスカット。
●嵯峨野
これもこの店オリジナルカクテルで、抹茶リキュールが京都らしい和の世界を醸し出している。
グラスの淵の砂糖は和三盆だそうな。
フードメニューを見て驚いたのが、洋食屋顔負けのアイテムが揃っている。
カツサンドを食べたかったのだが、「オムライス」の文字を見つけたからには素通りはできない。
京都だから期待はできないと思うが、お腹もペコちゃんだしちょうどいいだろう。
値段も安い!
さっきのカクテルが1,980円だったがオムライスはたったの1,320円。
待っている間にバックバーを眺めていたら思いがけない珍品を発見。
●山崎12年
もう市場から姿を消し、ネットでは定価の3倍近い値で取引されている。
さすが京都は地元の地の利があるのか?
いやいや、聞いてみるとこのボトルで終わりだそうな。
「いかがですか?」
「そりゃ、美味いに決まってるよ!」
そんな会話をしている内にオムライスの出来上がりだ。
●オムライス
一目見た瞬間ただものではないことが伝わってくる。
いやいや、食べてみないとわかるまい。
お待たせしました。スプーン入刀!
湯気と共に立ち上る香ばしいチキンライスの香り。
えっ!マジで!?
これは美味い。
お店手作りのドミグラスソースは間違いなく醤油や味醂の和の調味料を加えてある。
新しくてどこか懐かしさがあるオムライス。
誰だ!どうせ期待はできないだろうなんて言った奴は!
これまで京都の食に良い思い出がまるでなかったのだが、ランチの湯葉と生麩料理も良かったし、今夜のオリジナルカクテルやオムライスとの出会いは感動的。
美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】 ★
・Bar K6
・京都府京都市中京区二条通木屋町東入ル東生洲町481
・http://www.ksix.jp/