年末年始も終わり蕎麦屋さんはようやく一息ついている頃だろう。
病院に行くために仕事は休んでいたのでお昼は「神田まつや」さんへ。
平日の15時過ぎなのに店内は満席、相席で埋め尽くされている。
蕎麦屋というのは飲食店の中では最も効率が良く、朝から夜まで稼げるのだが、ここはアイドルタイムもない。
1回のそば打ちで約40人前なのだが、それを多い日には一日40回打つという。
つまり1日の客数1,600人×客単価2,300円=と計算するとこの店の売上はすぐ弾けるのだ。
客単価が高いのではと思われそうだが、まつやに限らず老舗の蕎麦屋では蕎麦だけ食べる客はいない。
必ず蕎麦前のお酒を飲んでからの蕎麦なのだ。
先月も訪れ裏メニューを食べ尽したのだが、今回はおかめを注文。
蕎麦前は熱燗で。
そば味噌と清酒ってなんでこんなにも相性がいいのだろう。
この後病院にも行かなくちゃいけないので飲み過ぎないよう1本で我慢。
●おかめ(1,000円)
おかめそばは具をおかめの顔に見たてて作る。
美人過ぎるのではなくちょっと崩すのがポイントだが、どんな具を使うか、どんな並べ方をするかはお店のセンスしだい。
それではいただきます
七色をパッパッパッ・・・
汁をズズズッ・・・
正統派の江戸蕎麦の汁。
最近は甘い汁が好まれる傾向にあるけど、種物の汁はこれくらい辛くなくっちゃ。
湯葉は髪飾りかな?
蒲鉾はそれこそピンからキリまである中で、どのクラスの蒲鉾を使うのかが蕎麦屋の格。
さすがにこの蒲鉾は「神田まつや」らしいクオリティ。
鼻はたけのこ。
左右のほっぺはナルトと椎茸かな。
椎茸は「おっ!いたんだ」と感動さえあるが、ナルトの場合は「あっ、いたんだ」に変わる。
昔ながらの「神田まつや」の玉子焼き。
シャキッと感が残るほうれん草。
蕎麦と具の間には海苔が敷き詰められている。
この海苔が蕎麦に絡み何とも美味い。
種物にもダレないようしっかりとしたこしの強さ。
プツンと切れる歯ごたえが楽しい。
最後は蕎麦湯で。
ねぎを浮かべて一気に飲み干す。
蕎麦良し、雰囲気良し、サービス良し!
美味しい食事に感謝を込めて
「ごちそうさま!」
【お店】 ★★★
・神田まつや
・東京都千代田区神田須田町1-13
・http://www.kanda-matsuya.jp