今回のランチは浅草観音裏。
浅草でも観光客も足を踏み入れない静かな街だが、東京でも有数の美食の街。
ファミレスもファーストフードも受け入れてもらえず、スーパーはおろかコンビニすら見かけない。
新規参入する飲食店も多いがあえなく討ち死でおだぶつのパターンの連続で、ホンモノしか生き残れない厳しい街だと思う。
浅草観音裏にあるお店で★をつけていない店ってほとんどないんじゃないかな?
その浅草観音裏で洋食の名店といえば「グリル・グランド」さん。
昭和16年創業の老舗洋食屋で、現在は3代目が調理場を仕切り、2代目はホールで常連さんとの会話で上機嫌。
ここのオムライスは私の中では生涯のべスト3に入る高評価なのだが、今回は煮込みハンバーグで注文。
いつもは満席で2階の座敷へ行く事も多いが、今回は6人掛けが空いていたので、広いテーブルを独り占めだ。
2代目は生粋の職人肌だが、奥様はとても上品なサービス。
最初に登場するのはサラダ。
ドレッシングが秀逸で、ただの味付けじゃなく、野菜の魅力を最大限に引き出す名脇役だ。
ポタージュ。
以前のランチセットは飲み物だったが、スープに変わったようだ。
まあ、コーヒーが付くよりはスープの方がありがたい。
さらりと軽いスープでこの後の濃厚なデミグラスソースのハンバーグの前にはちょうどいい。
●煮込みハンバーグ(2,000円)
全体の美しさにホレボレしちゃうビジュアル。
このお店のハンバーグはナイフもフォークもない箸で食べる下町スタイル。
プルプルッの感触を楽しんだ後は、
お待たせしました「秘技・目玉焼き崩し」
どりゃーっ!
決まった!
ふっくら柔らかいハンバーグ。
濃厚でビターな感じの大人のデミグラス。
全体をまろやかに包み込む玉子。
この3つのメロディが絶妙に絡み合って、一つの美しい味のハーモニーを奏でる。
噛むたびに口の中いっぱいに深い味わいが広がっていき思わず小声でつぶやく。
「やっぱり とんでもねえくらい うめえや!」
ポテトやブロッコリー、人参のガルニなど脇役にも隙はない。
ごはんが美味しいのもポイントが高い。
という事は・・・
当然デミグラスソースも無駄にしません。
行儀は良くないけど、ごはんにかけて食べちゃう。
お釣りのお札は必ずピン札を返してくれるなど、料理、サービス、雰囲気、清潔感、どれも満足度は高く、日本を代表する洋食屋だと思う。
美味しい食事に感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】 ★★★
・グリル グランド
・東京都台東区浅草3-24-6
・http://r.gnavi.co.jp/g854000/
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