新規開拓シリーズ第5段。
浅草を中心にあちこちで見かける「ときわ食堂」
暖簾分けで増えていき、現在も20店以上が「ときわ会」として営業している
みたいです。
浅草や入谷の「ときわ食堂」は大好きだし、以前からよく通る道なのでこの
お店も知ってはいたんですが、何となく入りづらいというか、新規客を固く
拒むような雰囲気があって未だ未訪問でした。
新規開拓強化月間という事で思い切って入ってみましょう。
ほ~、メニューの数はざっと見廻したところ50以上はありそうです。
かつ丼いいな~!
最近は刑事ドラマにも出てきませんが、昔はかつ丼って犯人を自白させる
のに効果抜群。
犯人も出前のかつ丼を食べて涙ぐみ、かあさんのメロディーをBGMに訥々と
自白を始めるんですよね~。
でも、そのかつ丼も、「かつや」や、「とんかつ和幸」ではいけません(笑)
こんな大衆食堂のかつ丼が良く似合います。
かつ丼って今でこそ気軽に食べれますが、昔は高級な食べ物でした。
玉子丼、親子丼は一般的でしたが、かつ丼は雲の上の存在でしたね。
このお店でも存在感は群を抜いていて、親子丼には味噌汁がつきますが、
かつ丼はお新香だけしか付きません(笑)
ポテトサラダと味噌汁を追加して注文。
店内にはこのお店にふさわしい客でほぼ満席。
地元の人に愛されているのがわかります。
●かつ丼+味噌汁+ポテサラ(600円+80円+200円)
これだけ追加しても880円で済んじゃいました。
丼に一杯のごはんと直径とほぼ同じサイズのトンカツ。
見ただけで丁寧に手作りしたのが分るポテサラ。
それではいただきます
味噌汁って簡単といえば簡単ですが、まじめに作ると美味しいですね。
七味を軽くパッパッパ・・・
最近はやたらに分厚いトンカツがもてはやされていますが、この厚さで
いいんですよ!
高級なブランド肉でなくても、丁寧にたたいてスジ切りしたら、ちゃんと
柔らかくて美味しくなるんです。
口の中が油っこくなってきたら、沢庵でさっぱりリフレッシュ!
甘ッこくない、サッパリ辛口の東京風の味付けなのが嬉しい!
思わず、「刑事さん、すいません、やったのは私です」と自白しそうになります。
想像通りの昔ながらのポテサラ!
ちょっと卓上のソースをかけても美味しいんですよね。
昔ながらの昭和の大衆食堂のかつ丼という事で、懐かしくもあるし、まじめな
料理なのは充分感じるんですが、昔ながらが全ていいとも思っていません。
現在のとんかつのチェーン店や新しい専門店と比べて、勝ってる魅力は何?
と考えたらもう一工夫欲しいとは思いますが・・・。
いつも美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】
・ときわ食堂
・東京都台東区西浅草2―23-8