「欽ちゃんも憧れたカツ丼!」~徳仙~ | 夢酔亭主人のオムライス食日記

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上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

今日のランチは戦勝祈願の「勝つ丼!」
東京ヤクルトぶっちぎりの優勝かと思われてましたが、
なんだか怪しい雲行きに・・・。


ここはゲン担ぎでもなんでも縋るしかありません。

過去もランチに勝つ丼を食べた時には、かなりの高確率で
その日の勝利やその後の連勝につながっています。

じゃ毎日食べればと言われそうですが、私ただいまダイエット中、
今日だけは特別の日です。


お店は浅草にあるこちらのお店。


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六区の中でもひと際目立つ大衆食堂。

夜はおすし屋も、同じ店内に併設されます。


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若いころこのお店に足しげく通っていたのが、日本の喜劇王「萩本欽一」さん。

この近辺は北野武さんが通った「捕鯨船」を初め
芸人さんと関わりの深いお店が多い。

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店内には欽ちゃんのサインが数枚。
「若いころの思い出がある店だ」と書かれていました。
隣はアナウンサーの安住さん。


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欽ちゃんは若く無名の頃、このお店のアジフライ定食が
好きで良く通い、ちょっとお金がある時は「カツ丼」を
召し上がったそうです。

売れない芸人たちがが将来の夢を語りながらカツ丼を頬張って
いたんでしょうね。


私も子供の頃はカツ丼に憧れの食べ物でした。
場所は七曲署の取調室。
凶悪犯がヤマさんこと山村刑事に、こんこんと諭され全てを自白する。
ヤマさん、無言でカツ丼をそっと差し出す。
凶悪犯は、田舎のお母さんを思い出し号泣しながらカツ丼を食べる。


その時のカツ丼のなんと美味しそうに見えたことか。
同世代の方、わかるでしょ?
当時はカツ丼は贅沢な高級品でしたね。


メニューを一通り眺め、欽ちゃんのアジフライ定食にしようかと迷いましたが、
今日は戦勝祈願が目的、力強く注文します「勝つ丼ひとつ!」。
早速厨房からは肉を叩く音が聞こえてきます。

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●カツ丼(850円)


待ってました!
厳かにカツ丼が登場してきます。
運ぶのは、若いころの欽ちゃんも惚れたのでは?と思える当時のお嬢さん。
アツアツの味噌汁や手作りのお新香も美味しそうです。

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玉子はほど良いふわとろの半熟状態。
甘めのツユは昔ながらの懐かしい味がします。


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カツは叩いて伸ばして伸ばしてあるので、厚みはありませんが
柔らかくジューシーな仕上がり。


若いころの欽ちゃんも、この同じ味のカツ丼を食べたんだろうな。

ゲン担ぎの勝つ丼に欽ちゃんや安住さん、ついでにヤマさんの
パワーまで加わったような力強さを感じます。

さあ今日も元気いっぱいです!
上野まで欽ちゃん走りで一気に戻ってきました。


東京音頭2番の歌詞。
ハァ よせて返して チョイト
返して寄せる ヨイヨイ
東京繁昌(はんじょう)の 東京繁昌の人の波 サテ
ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ
ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ


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今日も美味しい食事に感謝をこめて「ごちそうさま!」


【お店】
・徳仙
・東京都台東区浅草3-42-6