違う次元の何か | 徒然日記

徒然日記

音楽のこと、うさぎのこと、日々思ったことなどの記録。

weg@EXシアター六本木

 

去年のSHINONSAIで見てから待ち浴びてたワンマンライブ。

その時見たライブが衝撃的すぎて色んな意味で覚悟をして臨んだ昨日。

 

どう、どう言っていいかわからない、

言葉が見つからない

 

ただ、ただ、満足している。

 

そして、なんだろう。

 

今はまだ少し夢の中にいるみたいな感じ。

ふわふわしていて、心地よくて。

 

とりあえず、覚悟していたうちの1つが音量。

まさかの席がスピーカーの真ん前。

前もすごい爆音だったのにさらにスピーカーの前。

しかも目と耳は各自保護してくださいの注意事項つき。

耳栓持参して、つけた状態でスタートさせた。

が。

問題は音じゃなくて、

音圧。

もうこんな圧体感したことない。

地響きみたいな振動と前から押さえつけられて体はのけぞり

喉は押さえつけられ呼吸がままならない。

ついでに喉が痛い。(炎症系じゃなくて物理的な痛さ)

もう殺しにかかってるよね。笑

ただ高音はちょっと痛かった。ピアノの音が一番刺さった。

でも次第に慣れたね。結局ほとんど耳栓使わなかった。

使った方が耳は聞きやすかったけど(最初反響ノイズがちょっと煩わしかった)ハイハットの音がぼやけてしまうから外した。

ドラムの一音一音も全部圧で、殴られてるのかっていう感じ。

慣れてしまったあとはこれが求めてた圧だ、という体感に変わった。笑 この圧を知ってしまったらもう他のライブの圧は圧じゃなくなりそう。笑

 

曲は半分くらいアルバム曲、

 Last Waltzから4曲くらいか?

あとは過去曲3曲。

 

1曲目の終わりからもう脳みそ破壊しにかかってた。

ノイジーに崩れ落ちる音と映像。

そのまま2曲目。まだこのあたりは圧に耐えるのに必死だった。

3曲目 THE NAME OF LOVE

前回、この曲で音楽は生き物になり得ると理解した。

今回はエネルギーの根源を見た。

愛が生命を持ったら。

ただのエネルギー体だから、迸るものが暴力的なほどにどストレートで。抑えるものもないから溢れんばかりに叫び倒す。

それがとても美しく、かつ切なさすら感じる。

小さな小さな粒子一つ一つが持ってるエネルギーが集合して、愛の形を成したら生まれた生命体。それが私が感じるTHE NAME OF LOVE。後半、なんで涙が出たのか自分でもわからない。

畏怖なのか。

 

4曲目よりセトリが変わる。

詩を挟んでからのGirl

これはいつかの記憶の断片のように感じた。

美しく、楽しく、儚くて幸せな。

走馬灯のような。

 

Oddy Joy、

これほとんど全部電子音だと思ってらめっちゃギター鳴ってんの。これギターの音??????ギターから出てる音????

前、スクエアプッシャーがベースでドラムの音とかピアノの音出してたがそのレベルだな・・・(あーそういえば両方ともやべえ人だ。私こういうの好きなのか・・・・)

昇ったり降ったり、横に流れるノイズ映像と音のせいで

冗談抜きで上下わからなくなるし、浮いてる?って思った。

間違いなく床と天井は行方不明になった。

自分が今どこで何を見ているのか一瞬わからなくなる。

 

 

BLACK BOX

ハイペースで順調に脳みそと耳を破壊しにかかる彼ら。

振動が本当に凄まじくて地割れするんじゃないかと思うレベル。

ノイズというよりかは次元の隙間を無理やり通り抜けてるような歪み。何も考えられなくなる。

ギター音凄まじかったのは覚えてる

 

ここからは少し穏やかというか、

過去曲。

Last Waltzの曲たちが大変好きなんだけど、

リリースツアーは存在を知らずにいたので見れず。

あとあと行けばよかったーと大後悔していたので

たくさん聞けてとても嬉しい。

Flowers of Romance。

これはSHINONSAIでも聴いたけど激しい曲だ。

(さっき穏やかって書いたくせに)

蛾や骸骨や彼岸花が螺旋を描いて花のようになっていくVJ。

これもまたエネルギーというか、根源的な・・・なにかを垣間見た。

 

Eve、Himitsu

Smanyすごく美しかった。

儚さが際立っていて最高でした。

Eveは鎮魂歌的な立ち位置に聞こえた。

ビル群が曖昧に形を変えていくVJ。崩れいく世界なのか。

Himitsuは先に旅立つ方の歌。

そんなふうに感じた。

 

畳み掛けるように詩のパートを入れ込む。

もう物語(ライブ)の後半?終わる???

体感的には30分くらいしか経ってない

 

湯川潮音氏のボーカル。

抑揚のある透き通った歌声が美しい。

2曲目まさかのナウシカ!

このアレンジは本当に素敵。wegの世界観とマッチしていて。

地球の上空を巡るVJ。

きっと旅をしていたんだ。

湯川氏の声とギター音が混じって一つの楽器になっていた。

 

そのすぐ後に始まったAve Mariaが本当に素晴らしかった。

轟音なのにかなりの美しさ。

ミラーボールの煌めきと共にゆっくり近づいてくる十字架。

ゆっくりと、かつしっかりとひびくバスドラ。

歌が終わった後も続く長いホワイトノイズ。

浄化されていくのがわかった。

最後は暗闇の中、光の隙間の道見たいのをひたすら進んでいくんだけど、次に行く道というか。死ぬのって怖くないなって思った。

Two Alone。もう何も言葉がでてこない。

光の球体の中にある二つの光。

全員が去って、ああ、終わってしまうのか、と思ったら

全員また出てきて、!?ってなった。

 

最後の詩の朗読が終わって、

ちょっと出だしやり直したけど始まった

Les E nfants du Paradis

音源だと圧が足りなくて軽く感じてしまってたが

この曲にあう音圧はこのレベルだ!!!

やっと音と圧がマッチした!

目まぐるしくつづく花の螺旋、まるで何回も繰り返されるビックバン!クソカッコ良すぎてちょっと泣いた。

 

そして諦めていたMEGURI

絶対やると信じていたし、至高レベルで好きな曲。

まさか一番最後に持ってくるとは。。。

これも圧が本当に素晴らしくて。

重みがすごく増していた。

唐突にぶつっときれるように終わって現れるSEE YOU AGAIN

終わったことを理解するのに少し時間がかかった。

 

始まったのは19時。終わった時は21時半。

2時間半には全然感じない、あっという間の体感。

なのにずっと長い時間旅していたような充足感。

 

引きずるような感じはなく、

清々しい余韻。

こころなしか体が軽く感じた。

 

ちなみに音圧で元々痛めてて治療中だった首が痛くなったw

 

通常の音楽ライブ?音楽?からは得られない感覚。

映画でも無理だね。戦争映画くらいの重みはある。

これを是とするか否かは人次第だろう。

ただ一度これを知ってしまうと一般的な感覚には

もう戻れないと思う。

それ私にとっては「幸い」であると思う。

 

もう一回見たいとは思うけど、

今、すぐ見たいとは思わない。

中毒になる笑

 

ただ、

もし、私がまもなく死ぬのであれば

このライブをもう一回鑑賞して、Ave Mariaで死にたい。

って本気で思った。

 

このライブで感じたことは

一生胸に残るだろう。忘れずに、忘れずに、大事にしておきたい。来れて本当によかった。