生活機能向上のためには過介助は妨げになると考えています。
症状やとりまく環境や条件は十人十色ですから、一概には言えません。
それを踏まえた上で、あくまでも一例として私の場合のエピソードのご報告であることをご理解くださいませ。
ある日、デイサービス内のトレーニングルームで ピラティスの先生(デイサービス内運動指導とピラティス指導を兼任)が私に聞きたいことがあると言われました。
何かと思ったら、
「ピラティスのクラスでヨガマットを敷いたり、後片付けしたり の作業で、ご自分でしようとされてるのを周りの生徒さんたちが親切心から手伝ってしまい、時には片づけようとしているマットを奪ってしまい、ご本人になにもさせないという状況をえいこさんはどう感じておられますか?」
という質問でした。
優しい気持ちから 手伝ってくださっていることは充分わかっているし、感謝しているんだけど、本当は
「人より時間がかかっても良いから自分でやりたい。」
と思い、実は毎回悩んでいたことを伝えました。
先生は今までの私のリハビリ姿勢や希望をよくわかってくださり、協力してきてくださっていたので、「やっぱりそうでしたか。
僕も見ていてそうではないかと思ってたんです。」と言ってくださって
「ここに来て何かしらの運動やリハビリをするということは そのプログラムの時間内だけがリハビリではありません。お家で出かける計画を立て、準備、自力で来ることから始まり、プログラムを終えて帰宅まで全てが個人個人の訓練なのです。
それを親切心から周りが手を出してしまうのはその方にとって、リハビリの機会を奪うことになります。」
これを次回のプログラムで生徒さんみんなに伝えて、今後は私に自分のことをさせてくださるようにお願いしてくれるそうです。
ありがたい!
日頃のデイサービス利用でも、普通なら介助がつきがちなところも施設長さんにお願いして、困った時だけSOSするけど、それ以外は自分でやらせてもらうよう、職員さん全員で共有してもらっています。なので、私に手を出す人は1人もいない。
今のところそれで困ることなく、快適にやってこれています。
こういう事情を知らない 第三者は 私を見るとついつい手を出したくなるようで 実はそっちに困ってたんですよねー。
今回の先生のお声がけはほんとに
嬉しかったです。