(9話後編の感想) リーガル・ハイ(ファースト・シーズン 第1期) | 夢想ゴン太のイマジンブログ

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(1〜6話までの感想)リーガル・ハイ(ファースト・シーズン 第1期)


(7〜8話までの感想) リーガル・ハイ(ファースト・シーズン 第1期)


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わりとリーガルハイの中で

名シーンみたいに言われる

古美門先生が、

村人達をクソミソに

本音をぶちまけてからの

奮い立たせようと

火の消えた心に火を灯すシーン。


仙羽化学が、

公害汚染問題を黙らせる為に、

村民を小額の商品券と粗品で、

懐柔して村民達が

和解ムード一色になった時の

古美門先生の演説。



古美門研介

『素晴らしい!ー』


『皆さんのお考えに

感服いたしましたー』


『さすが"ふれあいときずなの里"だー』


『それではそのように手続きしましょうー』


『黛君あとは頼んださようなら』


黛真知子

『先生これでいいんですか?』


古美門

『いいんだよー』

『でも


古美門

『彼らがいいと言ってるんだから

ですよね?皆さん』


村人の三郎

『ええ この世には金よりも

大事なものがありますからー』


『なあ?』


村人一同

『そうだそうだ』


女性の村人

『そうよねうん』


と同調し合い共感し合う村人達。




古美門

『見たまえ彼らの満足そうなこの表情を

ズワイガニ食べ放題ツアーの帰りの

バスの中そのものじゃないか』


『黛君よく覚えておきたまえ

これがこの国の

なれ合いという

文化の根深さだー』


『人間は長い年月

飼い慣らされると

かくもダニのような

生き物になるのだよ』


村人の譲二

『ダニ?俺たちのことを言ったのか?』


古美門

『他に誰か居ますか?ー』


『自覚すらないとは

ホントにうらやましい』


『こけにされているのも

気付かないまま

墓に入れるなんて

幸せな人生だ』


村人の三郎

『あんたちょっとひどいんじゃないか!』


古美門

『申し訳ありません

最初に申し上げた通り

皆さんのような惨めな老人どもが

大嫌いなもんでして』



村人の譲二

『おい若造お前何なんだよ!』


『お前そんなに偉いのか!』


女性の村人

『そうよ』


村人の久子

『目上の人を

敬うってことがないの?』


村人の三郎

『私たちは

君の倍は生きてるんだ!』



古美門

『倍も生きて

いらっしゃるのに

ご自分のことも分かって

いらっしゃらない

ようなので教えて

差し上げているんです』


『いいですか?

皆さんは国に

見捨てられた民

棄民なんです』


『国の発展のためには

年金をむさぼるだけの

老人なんて無価値ですから

ちり取りで集めて

端っこに寄せて

ようかんを食わせて

黙らせているんです』


『大企業に寄生する

心優しいダニそれが皆さんだ!』


黛真知子

『先生もうやめてください』


村人の譲二

『てめえだってダニに

寄生してるばい菌じゃねえか!』


村人の久子

『私たちの何が気に入らないの!』



古美門研介

(堺雅人さんがNHKの大河ドラマ

三谷幸喜さん脚本の新選組!の

山南敬助を身体に降ろして

演技してるような表情で村民に訴える。)


山南敬助役の古美門先生

『かつてこの地は一面に

桑畑が広がっていたそうですよ』


『どの家でも蚕を飼っていたからだー』


『それはそれは美しい絹を紡いだそうです』


『それをたたえて人々は

いつしかこの地を【絹美】と

呼ぶようになりましたー』


『養蚕業が衰退してからは

稲作に転じましたー』


『日本酒に適した素晴らしい米を

作ったそうですがー』


『政府の農地改革によってそれも衰退した』


『その後はこれといった産業もなく

過疎化の一途をたどりました』


『市町村合併を

繰り返し補助金でしのぎました』


5年前に化学工場がやって来ましたね』


『反対運動してみたら

お小遣いがもらえたー』


『多くは農業すら放棄したー』


『ふれあいセンターなど

という

中身のない立派な

箱物も建ててもらえた』


『使いもしない光ファイバーも

引いてもらえたありがたいですねー』


『【絹美】という古臭い

名前を捨てたら南モンブラン市という

ファッショナブルな名前になりました』


『何てナウでヤングで

トレンディー

なんでしょう!ー』


『そして今土を汚され

水を汚され病に冒され

この土地にももはや住めない

可能性だってあるけどー』


『でも商品券もくれたし

誠意も絆も感じられた

ありがたいことです!』


『本当によかったよかった!』


『これで土地も水も

蘇るんでしょう!

病気も治るんでしょう!』


『工場は汚染物質を

垂れ流し続けるけれど

きっともう問題は

起こらないんでしょう!』


『だって絆

があるから!』


村人の譲二

『がー!』


黛真知子

『ちょっと皆さん!落ち着いてください!』


村人の譲二に殴られて倒れる古美門


黛真知子

『先生!』


『ちょっと離れてください』


村人達に古美門から引き剥がされる譲二


村人の譲二

『放せ!』


『大丈夫ですか?』


村人の譲二

『てめえなんかてめえなんかぶっ殺してやる!』


古美門スクっと起き上がり髪型を整える。



村人の三郎

『譲二の気持ちはもっともだ』


村人の久子

『そうよどうして

そんなひどいことが言えるの!』


『あんたは悪魔よ!』


村人の春夫

『あんたなんかに

俺たちの苦しみが分かってたまるか!』


『俺たちだってあんたの

言ったことぐらい嫌というほど分かってる』


『みんな悔しくて悔しくて

仕方ねえんだだけど』


『必死に気持ちを押し殺して

納得しようとしてるんじゃねえか!』


古美門

『なぜ?』

村人の春夫

『なぜ?』


古美門

『ごみくず扱い

されているのを

分かっているのに

なぜ納得しようと

してるんです?』


村人の春夫

『俺たちはもう年寄りなんだよ』


古美門

『年寄りだから

何なんですか?』


村人の春夫

『具合が悪いのにみんな頑張ってきたんだ!』


古美門

『だから

だってんだ!』


『だからいたわってほしいんですか?』

『だから慰めてほしいんですか?』


『だから優しくされたらすぐに

うれしくなってしまうんですか?』


『先人たちに

申し訳ないとはー』


『子々孫々に

恥ずかしいとは

思わないんですか?』


『何が南モンブランだ』


『絹美村は本物の

モンブランより

はるかに美しいと

どうして思わないんですか!』


『誰にも責任を取らせず

見たくないものを見ず』


『みんな仲良しで

暮らしていけば楽でしょう』


『しかしもし

誇りある生き方を

取り戻したいのなら』


『見たくない現実を見なければならない』


『深い傷を負う覚悟で

前に進まなければならない』


『戦うということは

そういうことだ!』


『愚痴なら

墓場で

言えばいい!』


『金が全てではない?

金なんですよ

あなた方が相手に

一矢報い意気地を

見せつける方法はー』


『奪われたものと

踏みにじられた

尊厳にふさわしい対価を

勝ち取ることだけなんだ!』


『それ以外にないんだ!』



『錦野春夫さんあなたは元郵便局長だ』

『幾度となく閉鎖されそうになった村の郵便局を最後まで守り抜いた!』


『守口三郎さんは小学校の校長先生』

『村にいた子供たちはみんなあなたの教え子だ!』


『奥さんの久子さんは街のデパートの化粧品売り場で月間売り上げの記録の保持者!』


『郷田譲二さんは実に100haもの田畑を開墾した!』


『鎌田さと子さんとご主人は

田んぼをやりながら日雇いの仕事をいくつもいくつも掛け持った!』


『富田康弘さんは商店街の会長

毎年祭りを盛り上げて

あのクリスタルキングを

呼んだこともある!』



『板倉初江さんは女だてらにクレーン車を動かし6人の子供を育て上げた!』



『敗戦のどん底から』


『この国の最繁栄期を

築き上げたあなた方なら

その魂を

きっと

どこかに

残してる!』



はずだと期待した私が愚かでした』


『いいですか?二度と老後の暇つぶしに

私を巻き込まないでいただきたい』


『心優しいダニ同士

お互い傷を舐め合いながらー』


『穏やかに健やかに

どうぞくたばっていってください』


『それでは皆さんさようなら!』





その後、

村人が戦う覚悟を持って再度

古美門に裁判の依頼をした後。



古美門

『少しはましな目になられましたね』



と言って村民の間を抜けて、

テーブルの上の

絹美村の井戸水をコップに注ぎ

一気に飲み干す。



このシーンは何気ないけど

古美門もこの地で戦う決意表明。



その土地に入れば

その土地の水を飲む。

のような

部族の通過儀礼的行為で、

村人達と一連托生の

気持ちを見せる。



続きます

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