いま・・・。

国際沖縄空手道・古武道

無想会

世界総本部道場

日本国内同好会

の違いを痛切しています。

 

 じつは自慢げに聞こえますが(まぁ~、事実自慢しているんですが・・・)、本部道場の弟子たちの上達が非常に顕著になっています。

 しかしそれと伴って、他の本部道場以外の弟子たちとの差異が、大きくなっているようにも感じてしまいます。

 これはコロナ禍の、3年間の差がいま出てしまっていると思っています。

 

 特にこの三年間は、わたくし個人が、意地でも道場を閉鎖しないという思いでやってきました。

 幸いなことに本部道場は常設で週五回、常に道場は開いていました。広さも十分ありますし、修行に必要な備品はすべてと言いてよいほどそろっています。

 さらにその間に基本や形の体系化、制定化に力をいれてきたために、弟子たちの技量が良い意味で平均化し、かつ著しく上達しました。

 現在、5名ほどの生徒はそれこそ毎日通ってきます。

 他の連中も、週2,3回出席の常連です。

 でもその3年の間、日本の会員諸氏へのセミナーなどによる直接指導は、できませんでした。

 

 本部の弟子たちにとっては、一種の、ケガの功名だったのでしょう。

 

 お陰で、もうどんな動作を指導しても、形を演武しても、いちいちその動作の意味を説明したり、身体の細部をチェックする必要がありません。

 さらに集団の大多数が、一定のレベルを保っているお陰で・・・。

 下位の連中も周りに良い例となる人間がゴロゴロいるので、本人の上達が早くなります。

 そして個々のグループに分けて指導する際も、指導する人間が茶色・黒帯のレベルならば、それこそ全幅の信頼を寄せて任せることができます。

 

 例えば、平安の形の指導を任せても・・・。

「この形は、本来は、対峙する相手はこのように自分の真正面にいるのだが・・・」

と、動作の途中で説明し・・・。

「体育・体操用として、このように相手を多数にする解釈で指導していたものだ!」

 

 さらに

「この部分の動作は、体育・体操用の水増し動作だから省けばよい」

 と言って

「本来は、武術的には、ここから直接こうなるのだ!」

 っと、それこそサラリ! っと言ってのけ・・・。遣ってのけてしまいます。

 それらも、すべて形の中で通しでやってみせてくれます。

 

 もう、

わたくしの出番など、

どこにもありはしません!