4月29日は毎年、城南宮で曲水の宴が催されます。
平安貴族の遊びで教科書などにも紹介されていますが、
実際に行われ目にした事のある人は少ないと思います。
城南宮さんのホームページから引用しますと、
木漏れ日もやわらかな平安の庭を、ゆるやかに曲がりながら流れる一筋の遣水(やりみず、小川)。色とりどりの狩衣(かりぎぬ)や小袿(こうちき)
といった平安時代の貴族の装束に身を包んだ7名の歌人が遣水の傍らの座に着くと、川上に控えた水干(すいかん)姿の童子が朱塗りの盃にお神酒を注ぎ、羽觴
(うしょう、おしどりの姿を象った盃台)の背に載せて流します。琴の音が響く中、歌人はその日の題にちなんで和歌を詠み、短冊にしたためます。そして、目
の前に流れ来る羽觴を取り上げ、盃のお酒をいただくのです。宴の間には白拍子の舞も静々と披露され、ゆったりと時間が流れる王朝の雅を今に再現しています。
今日の写真を見て下さい。
宴が始まる前に琴が演奏されます。
宴の間も所々琴を演奏いたします。
歌人の入場です。
女性は小袿姿です。
本日の詩の題目を伝えられます。
男性は狩衣を着ています。
そして、所定の場所に座ります。
次に白拍子舞が奉納されます。
宴の庭園はこんな感じです。
平安時代が出てきたようです。
白拍子舞が終わり、杯が流れて来る間に和歌を作ります。
流れてきた杯を巫女さんが歌人に運びます。
杯は羽觴
(うしょう、おしどりの姿を象った盃台)の背に載っています。
男性は自身で取っているようです。
作った歌を短冊にしたため、童子に渡します。
童子は集めた短冊を詠み人に運びます。
作られた歌を詠み人が詠んで発表いたします。
曲水の宴がこうして終わって行きます。
伝統は大切に守らなければ行けませんね。
ここから余談になります。
この後、実はテレビや新聞の報道スタッフを庭園の中に入れて取材させています。
テレビや新聞に出て来る映像はこの時の映像です。
こんな状況では歌も詠めないので形だけです。
これでは本当の雰囲気や綺麗な情景は無理ですね。
この時、日本にスゴク近い外国の団体の人の一人が、急に席から立ち上がり許可無く飛び入りで報道陣に混じって写真を撮ってました。
残念な事に、この団体はネィティブのように関西弁の日本語を話す人が半分以上いたので、マナーを守るよう言って欲しい物です。
私の写真はPIXTAでも見られます。
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