Da Doo Love For You/鈴木茂
日本初の音楽が、世界を席巻することは稀に起こる。現在であればYOASOBI「アイドル」だろう。始まりは、このブログ記事でも紹介した坂本九「上を向いて歩こう」だ。そして、YMO「RYDEEN」だ。しかし、多くの人に聞かれずに埋もれている曲でも、日本音楽の進化を予兆すものはある。それが、今回紹介する曲だ。
↓↓「上を向いて歩こう」記事↓↓
Da Doo Lover For You/作曲:鈴木茂
時代背景
この曲が収録されたアルバム「White Heat」がリリースされた年は1979年だ。この当時に流行した曲を挙げるとしたら、今回はゴダイゴ「銀河鉄道999」だろう。しかし、この年には他にも名盤が発売されている。それが、YMO「SOLID STATE SURVIVOR」だ。その後、80年にこのアルバムの「RYDEEN」がシングルカットされ、現在ではYMOの代表作となっている。
それに隠されたアルバムともいえるこの「White Heat」は共通点もある。それは、電子音やシンセサイザーをうまく利用しているということだ。YMOは言うまでもない。「銀河鉄道999」はミッキー吉野が間奏で引くメロディーがその例だろう。対して、このアルバムでも利用されている。鈴木茂と聞くと、ギターのイメージが強いが、このアルバムではそうではない。多くの楽器をうまく使用している。
レジェンド達が参加
このブログ記事を以前から読んでいる人は、「『はっぴいえんど』のその先」と言うタイトルのブログ記事を覚えているかもしれない。そこでは、伝説のバンド「はっぴいえんど」から続く日本音楽史を説明してきたが、このアルバムでも関係している。
↓↓「はっぴいえんど」のその先↓↓
「White Heat」で、ベースを弾いているのはサディスティック・ミカ・バンドで活動していた小原礼、ドラムはサディスティック・ミカ・バンド活動し、YMOでも活動中の高橋幸宏、キーボードはYMOで高橋幸宏と活動中の坂本龍一や矢野顕子が参加していた。鈴木茂とのも面識のあるミュージシャンが軒並み参加し、このアルバムを制作している。これは、当時は普通であっも現在はそうでない。だからこそ、「日本音楽の進化を予兆する」なのである。
この曲の最後に収録された曲は今回紹介している「Da Doo Love For You」だ。この曲はピアノの単調なメロディーから始まり、ストリングスやギターが鳴って曲が頂点に達し、終わりにシンセサイザー(又はコンピューターで作った電子音)がそのメロディーにが幅を利かせ、浸食され終わる。これが予兆のように感じる要因だ。82年に山下久美子が「赤道小町ドキッ」、84年にサザンオールスターズが「ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)」など電子音主流の曲が多くなっていく。どの分野でも先駆者がいる。この曲、アルバムはそのように感じる。
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