上を向いて歩こう/坂本九
日本において誰もが、空で歌える曲とは何だろう?これの一つの解が今回紹介する曲なのかもしれない。
その曲が「上を向いて歩こう」英題は「SUKIYAKI」だ。国内外で人気を出た曲の一つであり、日本の曲で唯一のBillboard 週間1位を獲得した曲だ。
上を向いて歩こう/詞:永六輔 曲:中村八大 歌:坂本九
TVから生まれた曲?
1961年8月、伝説のバラエティー番組、バラエティー番組の先駆けとも言っても良いだろう「夢であいましょう」(NHK総合)で披露された曲だ。実際には1か月前、同曲の作曲を担当した中村八大のリサイタルで披露されたが、一般化する理由となるのが永六輔、中村八大、坂本九が出演していたこの番組になるのは当然のことだ。
これをきっかけに、永六輔と中村八大のコンビは後に「六八コンビ」そこに坂本九を加えた「六八九トリオ」と呼ばれヒット曲を輩出していくことになる。
この曲はことある事にTV・ラジオ・映画などで利用されている。直近ではコロナウイルス感染拡大の中で宮本亜門が行った「上を向いて~SING FOR HOPE プロジェクト」になるだろう。軽快なリズムで心に刺さる歌詞を歌うこの曲は、誰もが一緒になって歌える曲だろう。
ちなみに、この「夢であいましょう」は下にも書く、細野晴臣や桑田佳祐らにも多大なる影響を及ぼしている。
なぜ、世界1位に?
日本国民には人気になるのはよくわかる曲であるが、なぜこの曲が世界で人気を博し、日本で唯一の世界1位になったのだろうか。
YMOやperfume、近年では竹内まりや率いる「シティポップ」などの世界的ヒットでもこれにとどかない。これらに共通することは「トラックが聴いたことがない」ではないだろうか。YMOをはじめとする「テクノ音楽」は当時の欧米では衝撃だったのではないだろうか。そして、「シティポップ」は欧米の音楽を吸収し、試行錯誤末に生み出されたエモーショナルな音楽として聴かれているのではないだろうか。
一方で、「上を向いて歩こう」は単身アメリカへジャズの武者修行とでもいえるようなことを行った中村八大の音楽に、戦争を経験し放送作家として活躍する永六輔のわかりやすく且つメッセージ性のある歌詞が載せられている。さらに、坂本九の日本語の発音がわかるハッキリとした歌い方、この3つが融合したため、世界でも人気を博したのではないだろうか。
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