ジャズセッションで使う楽譜について | ジャズギタリスト岩田雅彦の音楽海岸♪

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🔼Amazing Graceのリードシート

 

 

不定期に書いている「譜面問題」

 

また最近SNSに書きました

 

 

 

これは特定の誰かに対するものではなく、一般論であって僕が持っている体験から得た印象です。

 

単なる書き間違いもありますが、明らかに「分かってない」人が書いているなあ、という譜面も多いです。つまり楽譜を読めない(もちろん書けない)、そういう音楽的な基礎知識が不足しているということです。

 

もちろん、ここでいう読譜力は、3歳の頃からクラシックピアノを20年続けてます!というような、日本語を読むより楽譜の方が早く正確に読めますというレベルではありません。そこまでのレベルがあれば凄いことですが、必ずしも必要なく、五線紙に書いている音符を「ドレミファミレド、ミファソラソファミ、、、」と読む力(音名も階名も)、調号、拍子、拍の数え方、コードネームの意味などの理解力です。つまり基本部分。

(ちなみにコードネームを理解するには、度数理解が必要なので、長短、増減、完全の理解も必要です。必ずしも日本語で理解する必要はありません。minor、major、augument、diminish、perfectの方がアメリカ発祥のジャズでは実用的です)

 

 遭遇する間違った譜面に、、、、

 

 ①Dキーから長3度上(F♯)に転調するのに調号の♯が1つ増えただけとか(それだとAキーになる、正しくは♯6つ)

 ②A♭キーの曲を演奏していて4度コードがC♯△7と書いてあったり(正しくはD♭△7)

 

、、、、などがあります。(他にも色々ありますが、また思い出した時に)

 

 ①は単なる書き間違いにしては♯が不足しすぎなので、おそらく知識がないのでしょう

 ②は元のキーの楽譜をアプリで移調させた時の不具合を気づかず(または無知のため)そのままにした。

 

 

 

楽譜を読むための、書くための、必要な知識は本で学習できます。

 

 

 

 

 

🔼楽典といえばコレ!と勝手に思ってます。僕もこれで学びました。音大受験者向けの必須本なのでしょう。クラシック音楽でしか使わない音楽用語や記譜法なども扱っています。だからジャズやポピュラー音楽を知る上で、必要ないことも、、、、

 

 

🔼ジャズやポピュラー音楽を知る上で必要なことに特化した楽典。こういうコンセプトの楽典は他にもあります。

 

 

 

 

あるいは

 

 

近所の音楽教室で教えてもらうこともできます。

 

ピアノ教室、ギター教室、サックス教室、、、、、いろんな音楽教室がありますが、およそ音楽教室である以上は、譜面の読み方を教えてもらうことはできます。

 

ただし、ギターやベース教室の場合は、五線譜とは別に押弦箇所を図示するTAB譜を使うことも。これを補助的に使うのは構わないのですが、譜面を読めるようになりたい人は「TAB譜無しで教えてください」と要望するとよいでしょう。僕は全国に音楽教室を展開しているYAMAHA音楽教室でギターを習いましたが、指定のテキストだとTAB譜がついています。しかし僕がジャズを志していると相談したら、ライブでも使うリードシート(メロディとコードが書いている1段譜。必要に応じてリズムの指定も付記されているもの)だけでレッスンしていただけました(YAMAHA音楽教室(大東楽器・大阪枚方店教室)の田路雄一先生)。そのお陰で、現場では譜面で苦労することはありません。

 

 

 

ちなみに岩田も

 

 

毎月開催しているセッションで必要に応じて譜面のアドバイスをしていますし、必要ならオンラインでもレッスンします。(最後はやはり宣伝 笑)

 

 

 

 

譜面については、過去にこんな記事を書いてます

 

 

カラオケ好きな人、弾き語りの人、あるいは吹奏楽出身の人がジャズセッションに参加する上で必要な楽譜について🔽

 

 

ボーカルさんが楽譜を書く場合に気をつけてほしいこと🔽