ボーカルさんが作るセッションでのジャズスタンダード曲の譜面について
結構な確率で、間違いや、見難い編集などが多い印象を僕は持っています。これは特定の誰かに対するクレームではないので、その点は誤解なきようお願いします。
思うに、間違いの原因は、単なる書き間違い。それは譜面に限らず誰にでもあること。「B♭」であるべきところを「B」と書いてしまうなど。
見難い編集の例としては、一段が4小節のこともあれば3小節や5小節などが混在しているとか、リハーサルマークが酷いものだと右端にあったり、コード表記が小さすぎたりなど。
そういう譜面に出会った時僕は「この譜面、今まで何度もいろんな人と演奏に使ったのですか?」と聞いてます。「初めてです」という返事なら、間違いを指摘し、見やすい書き方をアドバイスします。しかし、意外と多いのが「はい、何度も演奏してますが、何か?」という返事。「私の譜面のどこが間違ってるんですか。正しいですよ」という態度。
その態度は仕方ないと思います。というのは、今まで演奏してきた奏者が譜面を「見てない」から。例えば、Cmの枯葉、FのAll of Me、FのOn the Sunnyside of the Streetなどは、ボーカルさんが「間違った」「見難い」譜面を出してきても、演奏者はいちいち譜面を見て弾かないでしょ。メモリーしてるんだから。だから、間違いや見難い箇所について、いちいち指摘もしないし助言もしない。結果として、いつまでも間違った、見難い譜面をボーカルさんは持ち歩くことになる。おそらくそういうことなんじゃないでしょうか。
そうすると、そのボーカルさんはある時こんな場面に遭遇します。
「こんな譜面、演奏できるか!」
しかし、それは気の毒すぎます。譜面に間違いがあるかどうかは、レッスンを受ける、セッションでホストに尋ねる、楽器を弾ける人は弾いてみる、他にMusescoreなどの自動演奏機能を使って「耳で確認する」といった方法で確認できます。「見難い譜面」もレッスンで指導を受けたり、セッションで質問するなどして解消できるでしょう。
僕のセッションは、そんな「譜面の問題解消」のためにもご参加ください。(結局は宣伝か笑)