昨日は、月イチ恒例のHouse X Jazz Sessionの日でした。
セッションでは、こんなことが起こります。例えば、、、、
(1)ピアノがアドリブソロで2拍3連や付点8分の連打などの面白いリズムフェイクをしている
(2)盛り上がりのポイントでベースがすかさずドミナントペダルで煽ってる
(3)There will never be another youで定番のエンディングを別の曲でやろうとベースが進行している
(4)逆循環のエンディングでフロントが奏でるフレーズがどんどん高揚していってる
(5)I△7、IV△7などのダイアトニックの曲でソリストがブルースフィールで盛り上げようとしている
などなど。
自身の演奏に真剣になるだけでなく、周りの音を聞いているととても面白い「仕掛け」があることに気づきます。気づいて自分はどう反応するか。どう絡むか。
それがセッションの面白いところではないかと思います。
上の例だと
(1) 気づいたドラムがシンバルを入れてフェイクにシンクロしていく。徐々に他の奏者も
(2) ギターやピアノのコード楽器も進行する細分化されたコードを追うのではなく、例えば IV/V を弾く
(3) 同じくギターやピアノも IV/V を弾きながら、上下するのは半音かな?全音かな?など思い巡らす
(4) 場合によっては他の楽器もフロントのフレーズに絡んだりしながら、フロントが身振りとフレーズで終わりを告げるのがいつかに集中する
(5) I7やIV7に変換してブルースで応じる
などといった絡み方。実際、それを昨日は僕がやっていて面白かったです。
そして演奏後に、「あれって、どういうこと?」という声が上がったら、誰かが解説する。例えばマイナーキーのボサノバ名曲 Agua de Beber で、コードが半音ずつ下降する進行が出てきます。その部分を「わかりにくい」と質問した人に、他の人が「II-Vの変形ですよ」(4度進行の変形)と説明していました。昨日の質問者はそれだけでピンと来たようでしたが、仮にそれでも理解できなければ、裏コード(トライトーン代理)の説明が続くでしょう。そんなやりとりも実りあるセッションの楽しいところ。
セッションは、楽しむことが最優先ですが、何かに気付いたり学びにつながる機会になれば幸いです。ご参加の皆様、そして有益なアドバイスをしてくれた上級者の皆様、ありがとうございました。
次回は9月3日(日)の13時。同じくHouseXさんにて。ご都合よければぜひご参加ください