顎を引く | 石川雄蔵(テノール歌手)の呼吸&姿勢研究【SokuRyoku lab(息力研究所)】

石川雄蔵(テノール歌手)の呼吸&姿勢研究【SokuRyoku lab(息力研究所)】

呼吸を減らすとパフォーマンスは向上する。
減息メソッド。
姿勢と呼吸と生きること。

頭部でも大きな役割を果たす顎(あご)

実は顎(あご)の使い方は人それぞれです。

シャープな人もいれば角ばった人、丸みがかった人…本当にそれぞれです。

 

日本人は「顎を引く」という方向性で姿勢を正す場合が多いですね。

昔の日本の軍隊でも「顎を引け!胸を張れ!」という姿勢が教え込まれたようです。

しかしこれは軍隊の話であり、上官の言うことを聞くための姿勢でした。

 

なので動きやすいわけではありません。

 

「顎を出す」という慣用句があります。

 

ひどく疲れて、足が思うように動かず、顎だけが出る。疲れ切る。

 

https://www.weblio.jp/content/%E9%A1%8E%E3%82%92%E5%87%BA%E3%81%99からの引用

 

裏を返せば「動きたいときは顎が出る」ともいえます。

 

アクティブな姿勢は頭や顎が先に出ます。

欧米の場合は基本的にアクティブな姿勢が強いので元より日本人のように「顎を引く」という感覚がありません。

 

「Keep your chin up ! (あごを上げろ、出せ)」は、「しっかりせよ」とか「仕事にとりかかれ」「がんばれ」といった意味になります。あごを出すという「身ことば」が、東西ではほぼ逆の意味にになるようです。

 私の知り合いに、米軍の海兵隊員がいます。海兵隊の「アテンション=気をつけ」の姿勢は、「あごをすこし出して、お尻を後ろに引け」と指導するらしいのです。

 日本の「気をつけ」は、「あごを引け~~」といいますね。

「あごを引く」日本文化と「あごを出す(上げる)」西欧文化、とてもおもしろいです。

http://www.namiashi.net/article/13361569.htmlからの引用

 

宮本武蔵の書いた「五輪の書」の水之巻の第二節では…

「少しおとがいを出す心なり」と記載されています。

「おとがい」とは下顎の事ですね。

 

やはり動くためには顎は出さないといけないんです。

 

 

 

そもそも今の理想(江戸時代から続く)理想の姿勢は「動かない」こと。

落ち着きがあり、動じないことが良しとされています。

 

宗教的なことも姿勢に関係があったかもしれません。

神道ではなく仏教の姿勢。

 

 

仏像には喉元に「三道」というシワが出来ます。

これは座って顎を引いているから出来る印ともいえます。

行動的な事とは真逆の象徴。

 

仏も動かない座った状態で悟りを開いたんです。

頭は重いのでしっかりとしていないと不安定になります。

そのために顎を引いて首の力を入れていたと思うんです。

 

 

基本的に昔は今よりは体を使っていました。

アクティブな体付きでは三道というものはできにくいのです。

動いている時に頭を安定させるとなると、顎を引く状態ではなかなか難しいんです。

(意図的にできないワケではないですけど…)

 

 

仏陀など悟りを開く場合は結跏趺坐(けっかふざ)という座り方をします。

アクティブな事とリラックスの混合とも言えます。

 

床に座ると基本的にはリラックスしてさらに地面に近くなってしまいます。

しかし脚に制限や負荷を加えることでアクティブを作り出します。

 

そのあべこべの姿勢というものが「悟り云々…」という考えに近づけたんだと思います。

 

 

話は逸れしたが…

 

思い込みの理想像として「顎は引くもの」という考えがあります。

うまく顎の力を使うことが大事ですね。

 

 

 

2019/12/9

2024/5/27 加筆修正

 

 

 

 

減息トレーニング
約45分 7,000円(税込)

簡単な動きですが大変なトレーニングです。
スポーツや演奏、パフォーマンスを上げたい方等の明確な目標がある方におススメです。


減息メンテナンス
約30分 5,000円(税込)

主に思い込みを直したり軽い運動をするメンテナンス。
日常でできる息遣いや姿勢の調整法を教えます。


西武池袋線「大泉学園駅」より徒歩5分ニコニコ

出張も行っております。(別途交通費、場所代)

 

 

SokuRyoku lab 息力研究所 

https://hurahurabalance.wixsite.com/sokuryoku

 

​身体研究ブログ https://ameblo.jp/music-body-balance-labo

SokuRyoku lab note https://note.com/sokuryokulab

ゆらぎばらんすチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCzPhZ6d6cWDcAV_sMdmbDFw

身体ツイッター https://twitter.com/MBB_labo

個人ツイッター https://twitter.com/yuzo0302

インスタグラム https://www.instagram.com/yuzoishikawa_tenor_bodybalance/?hl=ja

フェイスブック https://www.facebook.com/yuzo.ishikawa.3

石川雄蔵のホームページ「ユーゾーページ」 http://yuzo-tenore.jimdo.com/

ブログ「ゾーユーブクロ」 https://blogs.yahoo.co.jp/yuzo2339


 

質問やご不明な点、ご希望・ご要望が御座いましたらお知らせください。

お問い合わせ先:hurahura.balance@gmail.com

music.body.balance.labo@gmail.com

 

 

スポーツ等のパフォーマンスを向上させたい方。

体力や体調に不安がある方。

講習会の依頼や個人のメンテナスもお気軽にどうぞ!