偉大なる先駆者 | ミニ地球世界のプチ神様を目指して

ミニ地球世界のプチ神様を目指して

密閉水槽という閉鎖空間での実験。初めての方は、テーマから「バイオキューブ」の記事をご覧下さい。
40過ぎのキモカワ系男子・虫歯天使が前人未到の領域に挑戦する。→ In English
https://ameblo.jp/msibatennsi

おはよーございます!

私の遺伝子は本当に利己的なのか、リチャード•ドーキンスを小一時間問い詰めたい、虫歯天使でございます!


ふう。ダイエット中なので、日曜日の晩ごはんは控えめにしておきました。




さて、私の人生最大のチャレンジ、1トン級ミニ地球「バイオキューブ」で何かしら、ギネスを狙うにあたって、先行研究について調べることの難しさが、長い間、未解決の問題でありました。

そこで思いついたのが、ローラー作戦です。

日本全国の科学館、水族館ともなれば膨大な数になるでしょうが、桁数としてはせいぜい数百、千はいかないだろうと、雑に見積もりました。各都道府県に5施設あるとしても250。おそらく実際にはこれを下回るのではないでしょうか。特に根拠はありませんが。

だとすれば、これは電話をかけて確かめることのできない数ではありません。

施設の数が仮に250あったとしても、もし、ミニ地球についての情報を共有しているネットワークというかコミュニティが存在すれば、早い段階、せいぜい数十施設に問い合わせれば、その一端に接触できることも十分有り得ます。

そう思って、とにかく電話をかけて質問してみることにしました。

この手の施設は、基本的には一般市民の啓発という使命を背負っている筈なので、通常業務に差し支えのない範囲では、質問してみることは許されると判断した次第です。

まあしかし、仮に250施設あるとして、無作為に手当たり次第に電話していくのは効率が悪過ぎます。インターネット上で少しでも検索に引っかかるところから電話していくべきでしょう。ここで、名前が統一されていない、ということが問題になります。例えば私が「ミニ地球」と呼んでいるものは、かつて名古屋市科学館で「生命地球」と呼ばれていました。しかし「生命地球」で検索しても他の科学館はヒットしないのです。

このように統一した名称が存在しないこと自体、ミニ地球についてのネットワークやコミュニティが、存在しないか、してもごく小さなものであることを強く示唆しているように思われた。


また、調査の最初から、名古屋市科学館と大阪市立科学館で、かつては確かにそのような展示があったものの、現在では既に無くなっているし、詳しい者もいないという残念な結果になりました。これは少なくとも、ミニ地球的なものが、そんなに科学館界隈で流行しているとか、定番になっているわけではないことを、強く示唆しているように思えます。


しかし、この調査。幸いにも、意外と早く大ヒットというか、まさにピンポイントに偉大なる先駆者にたどり着くことができたのは幸いであった。

ブログへの掲載許可はいただいたのですが、電話での慌ただしいやりとりだったので、今のところ偉大なる先駆者様、関係者様の固有名詞は伏せさせていただきます。また会話でのやり取りでしたので、以下の記述に不正確な箇所が混ざっている可能性もあります。

そのミニ地球は5年以上維持されていて、おそらく何世代もアカヒレが中で世代交代していたとのことでした。そして、その展示もやはり、もう終了していて今は存在しないそうです。そして何と、この展示をセット、管理していたのは科学館の係ではなく、委託されたアクアショップだということでした。


これは私には衝撃でした。私は「孫基準」における脊椎動物の世代交代が、おそらく世界初になるのでは? と見込んで、1トン級ミニ地球「バイオキューブ」の実験を開始したのです。

しかし、それがとっくの昔に達成されていたとなると……


ただし、疑問も残ります。以下に述べるのは、批判的分析です。


約5年というのは、アカヒレの寿命が「3年から4年、うまく飼育すればもっと長生きする」、と言われているので、「何世代も交代」したとは言い切れないのではないでしょうか? おそらく、子供世代が生まれた可能性は五分五分以上ですが、「孫基準」がクリアされている可能性は低いのではないかと。

もちろん、毎日のように観察していて、世代交代を確認していたとなれば話は別なのですが、科学館がアクアショップに外部委託するという形では、それは難しいと思います。

いや、毎日観察していたとしても、アカヒレのように個体の識別が難しい種では、第3世代誕生の確認は非常に難しいでしょう(そのときには、親が第1世代なのか、第2世代なのか判別困難になっている可能性が高い)。


しかし、電話をかけ直して、このような細かい質問をしたいものの、当該アクアショップ様からしてみれば、いきなりわけのわからない電話がかかってきて、親切に対応していたら、なんだか批判的、懐疑的なことを言われるという状態になります。どちらかというと突撃型人間である虫歯天使も、さすがにこれは失礼過ぎて躊躇しています。そもそも、私は、何らかの意味で自分のやっていることが世界初であってほしいという強いバイアスをもつ人間なのです。なんというか、親切な町道場に押しかけた、迷惑な道場破りみたいになってしまいました。


しかも「孫基準」というのは、私が勝手に言い出してこだわっているものに過ぎず、約5年も維持していたミニ地球は「大成功」と言わざるを得ません。電話の印象では、当該アクアショップの方は非常に奥ゆかしい方で、質問には親切に答えて下さいましたが、私のように功績を宣伝したいというような方ではないようでした。しかし、もし私が自身の1トン級ミニ地球「バイオキューブ」で何かしらの記録を打ち立てて、論文として発表する際には、この方の成し遂げた偉業は必ず先行研究として紹介しなければならないと思います。


1トン級ミニ地球「バイオキューブ」の、

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