ミニ地球用語集「連鎖崩壊」とは? | ミニ地球世界のプチ神様を目指して

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密閉水槽という閉鎖空間での実験。初めての方は、テーマから「バイオキューブ」の記事をご覧下さい。
40過ぎのキモカワ系男子・虫歯天使が前人未到の領域に挑戦する。→ In English
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こんにちはー!
やっと仕事がひと段落した虫歯天使です!

普段から通勤が長すぎて、帰宅した際には精魂尽き果てているため、コンビニ食に頼りがちな私なのですが、さらに土曜日や日曜日にも仕事が入ってくると、週末にまとめてお弁当をつくることもできず、ひたすらコンビニ食を食い続けてしまいます。

さて、今日は、割と昔から使用している言葉である「連鎖崩壊」について説明しておきたいと思います。「連鎖崩壊」はミニ地球で起こる現象の中では、最悪の部類に入ります。

とは言っても、これはそれほど特殊な概念ではありません。

普通のアクアリウムでも、大きな魚が死んでしまった場合、速やかに取り出さないと、水質の悪化を招き、他の魚やエビまで死んでしまったりすることがあります。

「連鎖崩壊」とは、そのミニ地球バージョンです。

通常のアクアリウムとの違いは、その被害の甚大さです。死んだ魚による「水質の悪化」というのは、具体的には次のような現象だと言われています。

魚が死ぬ
魚の死体を餌とするバクテリアが異常に増大する
そのバクテリアは基本的に好気性のため、酸素が大量に消費される
水槽が酸素不足に陥る、または、
有害物質が発生する、または、
酸素不足によって嫌気性バクテリアが増殖し、これがまた悪さをする

このような話が、一般的にはまことしやかに語られているのですが、科学的にどこまで検証されているのかは定かではありません。ポイントは、生体が他の生体に捕食されて、それがフンになるという場合には対して問題にならないのですが、フンではなく死体が直接バクテリアの餌になると、水槽の環境が大きく悪化するという点です。ただ、辻褄は合っているし、私の経験とも矛盾しないので、私もこのストーリーをだいたい真実として受け入れています。

ここでキーワードとなるのが、「酸素不足」です。これは通常のアクアリウムであればエアレーション(ブクブク)があれば、理論的にはほぼ問題にならない筈です。そして実際的にも、大型魚の死骸をほったらかしにするなどの極端なことをしない限り、エアレーションがあれば魚の一個体の死によって水槽全体の魚が死ぬなどの極端な結果には至らない場合がほとんどだと思います。
ただし、水質に極端に敏感なオサレシュリンプなどはその限りではないでしょう。

しかし、エアレーションが無いだけでなく、蓋を閉めて密閉されているミニ地球においては、「酸素不足」は壊滅的な結果をもたらします。

特注しない限り、通常のお店で購入できる密閉可能なビンといえば、大きめのもので、ウイスキーのビンや梅酒ビンであり、一般的には最大サイズの梅酒ビンでも容量は8リットルしかありません。

最大8リットル、場合によっては1リットル程度の世界では、メダカ1匹の死骸でも、場合によっては、エビ、貝の全滅をもたらします。これは水量に対して、生体(魚、エビ、貝)の密度が高ければ高いほど起こりやすい現象です。

私のミニ地球研究の歴史は、「連鎖崩壊」との闘いの歴史でありました。

ただし、1トン級ミニ地球「バイオキューブ」において、「連鎖崩壊」の可能性があるのかといえば、それは今のところゼロに近いと言って良いでしょう。

現在、「バイオキューブ」内の最大動物は、フナかジャンボタニシですが、「バイオキューブ」の1トンという容量から考えると、とるに足らない大きさです。もし彼らが突然死しても、恒常的に飢餓に苦しめられているグッピー、ミナミヌマエビ、巻貝によって、一瞬にして死骸は食い尽くされてしまいます。

唯一、気になるのは、フナがめっちゃデカくなってしまった場合ですかね。
しかし、そのときには、グッピーもエビも食いつくされて、実験は失敗ってことで、フナが死ぬより先にリセットしていると思います。

1トン級ミニ地球「バイオキューブ」の、
観察•考察シリーズ、次回はこちら!
前回はこちら!

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