アイドルの話をしようpart1-僕の永遠のアイドル松浦亜弥と出来るアイドル必須四か条 | MUSIC TREE

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邦ロックを中心に批評していく
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こんにちは。

今回はアイドル特集の第一回目の記事を書くことにしました。
と言うのも中高時代にひとりのアイドルに人生を捧げた僕にとって現代のアイドルブームは無視できないものであり、ツイッターでも様々な持論を展開して来ましたがここで改めてまとめたいと思います。
予定としてはシリーズものにして今のアイドルシーンについて書いていきます。

今回は僕の中で永遠のアイドルとして輝き続ける松浦亜弥の歴史にスポットを当て、僕がアイドルに求める理想についても書きます。↓


遡ること13年前2001年末
彼女は最高の笑顔を振りまきながら紅白歌合戦のステージに立った。
まるで天使が舞い降りたのかと思った。それまでアイドルになど興味を持たず、生きてきた僕を一気に新しい世界に導いてくれた。



名を松浦亜弥という。

「アイドルなんて下手な歌を聞かせる人形だろ」というそれまで僕が持っていた固定概念を彼女はまず覆した。
そして彼女は
①歌った後にきちんとお辞儀をする(テレビでもライブでもいつもそう)礼儀正しさと歌への感謝の気持を忘れない姿勢
②丁寧でしっかりとした言葉遣い
③自分の可愛さをわかった上での計算された立ち振舞い
④48人とか集まらなくても1人でステージ上で輝けるだけのスターとしてのオーラと凡人では手が届かないと思わせる遠すぎず近過ぎない親しい距離感


この4点の才能を持っていた。それらは後に僕の中で出来るアイドル必須四か条として制定されることになる。

僕はすぐにファンになった。CDは全部買ったし、写真集も買ったし、PVが入ったVHS(死語)も買った。

何故彼女は僕をこんなにも夢中にさせたのか?

それは前述したアイドル四か条の他に彼女の音楽には曲の良さ、飾らない歌声の魅力があったからだ。どんなに綺麗な女性でも時の流れには抗えないのが決まり、ひとりの女性が若さを武器に輝ける時間は限られているのが現実だ。しかしこの2点だけは変わらない。

中でも1stアルバム「First Love」はアイドルファンの間でも名盤として認識されている。動画はアルバムに収録された曲をスタジオにて数年後にセルフカバーしたもの。


また桃色片思い以後はA面は滑りまくったがB面やアルバム曲の完成度は常に高かったことを記憶している。
幼少期から歌うことが好きだった松浦亜弥。所謂A面のクセのある曲よりもB面のさらっとしたJPOP、歌謡曲のような仕上がりの曲をやりたかったんじゃないかと思う。
しかし残念ながらその念願が作風に主に取り入れ始めた頃には彼女のアイドルとしてのブームはとっくに過ぎていたのだ。


それから彼女の人気は急降下していく。加えて言えばデビュー時に比べて随分と顔つきが変わった。急激なルックスの劣化はファンの僕でもすぐに理解できたし、人気の低迷にも直結した。また、それ以前に背伸びしたセクシー路線をやってファンが減ったことも大きかった。この松浦亜弥の一件がある故に僕は未だにアイドルの背伸びしたセクシー路線には拒否反応を起こしてしまう。

歌手活動はどんどん減っていくし、テレビで彼女の姿を見る機会も減り、大きな病気にもかかった。見るに耐えず、当時僕は彼女から少しだけ離れてしまった。ファン失格である。

そんな激動の時代に彼女は1枚のアルバムをリリースする。

『想いあふれて』


つんくプロデュースから離れて数年、彼女のやりたかったことを一番表現できたアルバムではないかと僕は思う。アイドル松浦亜弥を表すのが前述した1stや2nd「T・W・O」であるなら歌手松浦亜弥を存分に堪能できるのはこの作品だ。
僕にもう一度松浦亜弥と向き合うきっかけを作ってくれた大切な作品である。

彼女は最近ではFC限定で小さなライブを定期的に行なっていると聞くが、その手のやり方で収まるべき歌手ではないと僕は思っている。新作リリースやそれに伴うテレビ出演、東名阪ツアーくらいはせめて回って欲しいし、いつかまた松浦亜弥がみんなのためのポップスを歌う日を心待ちにしている。


僕は彼女から離れていた時期もあったし、当たり前だが彼女のすべてを知っているわけではない。
ただ確実に言えることは松浦亜弥という人間は存在自体がアイドルの理想形そのものであったし、後にも先にも彼女を超える平成のアイドルはおそらく出てこないだろうということだ。あくまで僕の中では。
そして彼女の音楽は時を経てもいまだに色褪せず僕の心に存在し続けるほどの光を放っている。

アイドルとしても、歌手としても、ひとりの女性としても彼女を尊敬している。

この記事を一部だけでも読んで少しでも彼女に興味を持ってもらえたら嬉しい。アイドル云云というより良質なポップスを飾らない声で聞きたい人にもおすすめする。
アルバムは何枚かあるけど先程述べた「First Love」、「想いあふれて」だけでも聴いてもらえたら僕の言ってることをわかってもらえるはずだ。本当はB面も全部聞いて欲しいがB面集が発表されてない為、まとめて聞くのは難しいのが現状だ。

最後に、松浦亜弥というひとりのアイドルが時代の中で風化せずに、1人でも多くの人にとってオンリーワンのアイドルとして輝き続けてくれたらファンとしてこれ以上の幸せはない。