もうそろそろ貧血で死んでもいいのじゃないか。
と、珍しく自分の身体に話しかけてみる。

貧血で倒れて、そのまま死ぬのだったら、
ある程度慣れた種類の苦しみだし、
顔も薄ら白んで美しいかもしれない。


ここ数年、貧血で倒れることがくせになってきている気がする。
今日もまた銭湯で危なかった。
まぁ慣れたものなので、倒れそうな(あ、来る…)という気配がしたら、さっさと服を着てドリンクを買う。
倒れるまでの時間は、私の場合、精神力で多少延ばせるので、
みっともなさを最小限に留める倒れ方をするよう、心がけている。
いい大人なので。
そして早めの対処が功を奏すれば、意識を失わずに乗り越えられることもある。


万が一、貧血初心者の方が検索ワードか何かで、この拙ブログを訪れる可能性に備え(ないとは思いますが)、
貧血倒れのベテランとして、取るべき倒れ方について書いておきます。

1.倒れる気配をいち早く察知する
   初回はわからないかもしれませんが、早めに察知能力を習得する必要があります。
   脳に酸素が行き渡らない感覚、息を吸っても吸っても酸素が取り込めない感覚、脳や視界がグレーがかってくるような感覚です。
   特に風呂場は一般に貧血を起こしやすいので、要注意です。

2.倒れるために必要なことの検討
   銭湯なら服を着る、電車なら駅に降りる等、人様への迷惑を最小限に留める環境を考えます。
   動ける時間はそう多くはありません。
   瞬時に判断しましょう。

3.倒れたがる身体を抑えながら、上記を実行する
   周りを気にせず、必死で呼吸しましょう。
   荒い息づかいで肩を上下させてでも、上記環境に行き着くまで意識を持たせなければなりません。
   必要なのは酸素です、たぶん。
   あとは意識を保とうとする集中力。
   持ち堪えられるのは、私の経験では2〜8分。
   (8分の時は電車に乗っていて倒れられなかったので、相当頑張りました)

4.横になる
   上記環境を整えられたら、とにかく横になりましょう。
   早めに横になって休めれば、意識を失わずに済むことがあります。
   意識喪失を回避するには、最低30分程度は必要な気がします。

5.倒れる瞬間の心得
   その瞬間は、視界がホワイトアウトしていきます。
   ホワイトアウトしだしたら、1秒後には意識をなくします。
   とにかく安全に倒れることだけ考えましょう。
   頭を打たないこと(できれば身体のどこも打たないこと)。
   優しく膝をつき崩れ落ちるような形がベストです。


って、こんな文章書いてる暇があったら病院行けって話ですね。
鉄剤やサプリも最近サボってたからな。
ちゃんとしないと。

タイトルに全然合わない文章になったけど、
今日は四字熟語にしたかったからいいか。


当たり前だが、
レズビアンでフェミニスト気味の人間でも、毎日男を含めた社会で日常生活を送っている。
別に世界から男が消えても私は不自由しないのだが、もちろん父親を含め大好きな男達はいて、
男性とも人間関係を築いている。

他のレズ達も、当然そうやって生きているのだろうが、たまに思う時がある。
この子たちは、男の前ではどういう顔をしているのだろう、と。
ストレート前提社会での「男に対する女」の顔を、ちゃんと演じてあげてるのかしら、と。
レズ友とは、男性がいる場で会うことがないので、男の前での顔を知らない。


ストレート社会の中で女性として生きるには、
時に男性を持ち上げてあげたり、
しょうもない自慢話に「えーすごいですねー」と言ってあげたり、
割り勘でいいのに支払おうとする歳上男の顔を立てて「いいんですかーご馳走さまです」と(かわいく)言ってあげたりしなくちゃならない場面がある。
まぁ男同士だってそういう場面はあるのだろうが、
フェミニスト気味の私はそういう時、過剰にフェミ的嫌悪感を抱いてしまう。
まぁ一応、そういう「女性としての反応」を求められれば、溜息をつきつき対応してあげたりするのだが。

あのレズもあのレズも、みんなそういうことやってあげてるのかな。
どんな顔してるのかなー。
そういう時の顔って結構「社会に対するスタンス」とかが見える気がして、興味深い。
物陰から覗きたい。


私の場合は、そういう対応を最小限に留めたいので、
意識的にも無意識にもいくつか防御策を立ててきた。

一つは外見。
特に男性対策と考えたことはないが、
いつしか男に興味ありません的な雰囲気を出すスタイルになっていた気がする。
そうすることで、私に「女」を求めるなよ、と暗に伝えようとしているというか。
まぁ服はスカート含め好きなものを着るけど、
マッシュルーム頭で表現する主張の中には、そういう意図も含めている気がする。
(マッシュルーム頭には、他の主張も込めているけれど。)

もう一つは、男に対してはSキャラに徹すること。
後輩男子から飲みに行きましょうよと誘われれば、「え、行かない。何かしゃべることある?」と(冗談の余地も残しつつ)返し、
自慢男には「あー出たまた自慢ですか」と言う。
Sキャラは、媚びも女も売る必要がないのでとても便利。

男性に対しSキャラで接することは、
フェミニストが社会で円滑な人間関係を築くための、唯一の正解じゃないかと信じている。
そして日々実践している。

レズのあなた、フェミニストのあなた。
もし実践していなければオススメのスタンスです。

花火。
まずは、花火大会のような打ち上げ花火ではなく、スーパーで買って来るような花火について。

実際、つまらないものである。
花火というのは、「花火しない?」という声が上がって、「いいねーー!!!しようしよう!!」と盛り上がるためのものだと理解している。
花火の山場は、「花火をしようと言い出す」→「同意する」という場面であり、
花火という単語を打ち上げたら、もう楽しみはほぼ終わっている、そんなものだと理解している。

元来感情表現が豊かでない私のような者は、
棒の先端からシューっと火を噴く物体を持って、
その物体をどうしていいのかほとほと困るのである。

とりあえず、きれいだねーと言ってみる。
とりあえず、8の字に回してみる。
とりあえず、誰かに火先を向け、ちょっとーやめてよ!と逃げられてみる。

その3つを為し終えたら、棒の先端から火が消えるまでの時間を、持て余す。
いや、まあ火は好きなんだけど。
火は神秘だし、危険で美しいと思うけれど。
でもなんだかなー、スーパーの花火の楽しみ方はよくわからない。
「盛り上がらなきゃいけない」「感動しなきゃいけない」みたいな強迫観念で疲弊する。


とか、花火の悪口を言っていると、
私の中のまっとうな部分が痛み始める。
小さな私が喜ぶと思って、花火を買ってくれたお母さんやおばあちゃんに思いが至り、
彼女たちの愛情を無下にした気がして悲しくなる。
いや、ちがうよお母さんおばあちゃん。
あの頃は無邪気に喜んで楽しんだはず。


やっぱり心が痛むので、これ以上花火の悪口は書けません。やめます。