当たり前だが、
レズビアンでフェミニスト気味の人間でも、毎日男を含めた社会で日常生活を送っている。
別に世界から男が消えても私は不自由しないのだが、もちろん父親を含め大好きな男達はいて、
男性とも人間関係を築いている。

他のレズ達も、当然そうやって生きているのだろうが、たまに思う時がある。
この子たちは、男の前ではどういう顔をしているのだろう、と。
ストレート前提社会での「男に対する女」の顔を、ちゃんと演じてあげてるのかしら、と。
レズ友とは、男性がいる場で会うことがないので、男の前での顔を知らない。


ストレート社会の中で女性として生きるには、
時に男性を持ち上げてあげたり、
しょうもない自慢話に「えーすごいですねー」と言ってあげたり、
割り勘でいいのに支払おうとする歳上男の顔を立てて「いいんですかーご馳走さまです」と(かわいく)言ってあげたりしなくちゃならない場面がある。
まぁ男同士だってそういう場面はあるのだろうが、
フェミニスト気味の私はそういう時、過剰にフェミ的嫌悪感を抱いてしまう。
まぁ一応、そういう「女性としての反応」を求められれば、溜息をつきつき対応してあげたりするのだが。

あのレズもあのレズも、みんなそういうことやってあげてるのかな。
どんな顔してるのかなー。
そういう時の顔って結構「社会に対するスタンス」とかが見える気がして、興味深い。
物陰から覗きたい。


私の場合は、そういう対応を最小限に留めたいので、
意識的にも無意識にもいくつか防御策を立ててきた。

一つは外見。
特に男性対策と考えたことはないが、
いつしか男に興味ありません的な雰囲気を出すスタイルになっていた気がする。
そうすることで、私に「女」を求めるなよ、と暗に伝えようとしているというか。
まぁ服はスカート含め好きなものを着るけど、
マッシュルーム頭で表現する主張の中には、そういう意図も含めている気がする。
(マッシュルーム頭には、他の主張も込めているけれど。)

もう一つは、男に対してはSキャラに徹すること。
後輩男子から飲みに行きましょうよと誘われれば、「え、行かない。何かしゃべることある?」と(冗談の余地も残しつつ)返し、
自慢男には「あー出たまた自慢ですか」と言う。
Sキャラは、媚びも女も売る必要がないのでとても便利。

男性に対しSキャラで接することは、
フェミニストが社会で円滑な人間関係を築くための、唯一の正解じゃないかと信じている。
そして日々実践している。

レズのあなた、フェミニストのあなた。
もし実践していなければオススメのスタンスです。