外国から来た脅威の昆虫 | ムシテックのブログ

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先週の平日、サイエンスロードを歩いてみたのですが

そこには擬態の得意な昆虫がおりまして…

 

ちなみにサイエンスロードって上差し

この正面入り口前の通路をいいます。

 

で、何がいたかというと

 

はい!ナナフシ(ナナフシモドキ)です。

通路の色に似ていて、擬態のプロですね!

 

…と思っていたら一目散に逃げていきました。

ふだんのナナフシでは見たことないくらいの逃げ足でした。

 

また少し移動したら…

 

もう一匹のナナフシが…。

こちらは緑色をしていて、ここではちょっと目立ちました。

 

しかし、目立つこちらのナナフシのほうが

まったく動かず、微動だにしませんでした。

 

色的には「反対じゃない?」と思いましたが

ナナフシに聞くこともできずに終わりました。

 

さて、エントランスホールに新しく

昆虫が展示されました。

 

カミキリムシコーナーです。

 

このコーナーを作ってくれたのは

虫博士の石川先生。

じつはこの日の前日、福島県のとある場所で

あるカミキリムシを捕まえてきたのです。

 

上差しこのカミキリムシ。知っていますか?

 

見たことない人のほうが多いかと思います。

このカミキリムシは近年まで日本では見られなかった

カミキリムシなんです。名前は下差し

 

サビイロクワカミキリといいます。

もともと中国に生息しているカミキリムシで

たぶん、材木などの資材に入っていたか何かで

福島県に入ってきたと考えられます。

 

カミキリムシの何が困るかといいと

樹木に穴をあけて卵を産むですが

そのせいで材木として使う予定だった樹木が

まったく役に立たなくなってしまうのです。

 

さらに

 

世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれている

ツヤハダゴマダラカキリキというカミキリムシも

海外からやってきていて

トチノキやカツラがやられているのです。

トチノキやカツラは公園や街路樹として

日本には多く植えられている樹木になります。

知らないうちに食害されて

木の中が幼虫に食べられて見た目では問題なくても

木の中がボロボロで倒木の恐れが出てくるのです。

 

このカミキリムシの食害にあった樹木が見つかった場合

その樹木は切り倒してしまうしかなくなってしまうのです。

 

ツヤハダゴマダラカキリキとしては

繁殖のためにトチノキやカツラの木に卵を植えつけますが

私たち人間にとってはちょっと困った昆虫になります。

もともと日本にいるゴマダラカミキリにかなり似ていて

判別が少し難しいですが

もしこのカミキリムシを発見したら

福島県庁自然保護課

連絡してくださいね。