赤い三角形 | ムシテックのブログ

ムシテックのブログ

ムシテックワールドでの出来事を日々更新していきます。
今日も見ていただきありがとうございます!!

インスタグラムも始まりました!!そちらもフォローよろしくお願いいたします。
フォロワー1万人!!を目指したい…。

いま、星空にはきれいな『赤い三角形』が見えています。

みなさんは、もう見つけましたか。

 

これが見えるのは、ここ1か月の間です。

 

明るい星がたくさん見える冬の星座にまざって

赤い火星が明るく見えているんです。

その火星とベテルギウス(オリオン座)、

そしてアルデバラン(おうし座)が

三角形にならんでいます。

ベテルギウスもアルデバランも赤色なので

「赤い三角形」です。

12月下旬になると、とても細長い三角形に

なってしまいます。

その形の変化を観察するとおもしろそうですね。

 

いま、火星と地球が接近しているので、

火星が明るく見えているんです。

この『火星接近』は、なぜ起きるのでしょうか?

地球が火星に追いついて、追い越していくときに

火星が近づいてくるように見えるんです。

 

 

今回の火星接近で、

地球と火星が最も近づくのは、12月1日(木)です。

プラネタリウムソフトで見てみましょう。

 

小型の天体望遠鏡とコンパクトデジタルカメラで

撮影しました(下)。

天体望遠鏡で見ると、上下左右が逆さまに

見えるので、北極冠が右下になってます。

左上は、少し暗い色に見えますね。

 

 

 

太陽の周りを公転する地球の軌道は、

ほぼ円形です。

それに対して、火星の公転軌道は、やや楕円形です。

そのため、2年2か月毎に起きる「火星接近」は、

その度ごとに地球-火星間距離が異なります。

 

火星は、宵のころ東の空に見えます。

今は、マイナス1.8等級の明るさで輝いています。

肉眼で、すぐに見つけられると思います。

晴れている日に、火星を探してみましょう。

 

 

           ----- おまけ -----

太陽系の惑星探査技術の進歩はめざましく、

火星表面の地形・地質が詳しく調べられています。

火星の風成砂丘(斜交層理)の調査から、

過去・現在の火星における大気循環が

解明されつつあります。

もはや、太陽系天体の観測・調査は、

地球の観測・調査と同じような方法で行われる

ようになりつつあるんですね。