フランス人の鉱物学者ルネ・アユイは、近代鉱物学・結晶学の父と
いわれています。
その彼が亡くなってから、ちょうど200年になる今年は、ユネスコにより
「世界鉱物年」に制定されました。
先週末(15日、16日)の自由実験『鉱物さがし』を紹介します。
はじめに、担当スタッフから実験の目的と方法、使用する試料についての説明を聞きます。
説明の後、各グループに3種類の火山灰から洗い出した鉱物が
配られます。
それらの鉱物は、火山灰に含まれているマグマ起源の鉱物です。
使用した火山灰は、ホームセンターで購入できる「鹿沼土」など
園芸用の土です。
ちょっと珍しいですが、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で
噴出し、太平洋を漂流したいわゆる「漂流軽石」も使用しました。
これらの火山灰土から洗い出した砂粒を、観察しました。
まずは、虫メガネで観察です。
いろんな種類の粒子が見えます。
つぎに、双眼実体顕微鏡で観察します。
粒子(鉱物)の色や形がよくわかります。
いろいろな鉱物があるなぁ。
これが鉱物なんだ~、と。 つい夢中になります。
これが、鹿沼土(↓)。
これは、赤玉土(↓)。
そして、これが漂流軽石(↓)。
もう少し倍率をあげて観察すると、形状がよくわかります。
簡易的ではありますが、鉱物の形と色から同定しました。
どんな鉱物があるのか、飽きずに観察しました。
これは、角閃石かな? 鉱物好きのご家族がいらっしゃいました。
どう? 見える?
顕微鏡の使い方にも、すっかり馴れました。
各グループに配られた鉱物は、お家に持ち帰りました。
当館オリジナルの写真入り鉱物図鑑をダウンロードすると、お家でも
鉱物観察ができますね。